Joe’s Day

Sand Animation

サンド アニメーション(Sand Animation)というのをご存知だろうか。
これは前回の日記「泉州に生まれて育ち〜」のコメント欄に、僕の友人の
ロス在住のカメラマン、茅野裕樹さんが教えてくれた。
見てみて心の底から驚いた! スゴイ!スゴ過ぎ!!
ショーは若くて美しいサンドアニメーターの Kseniya Simonova が
大きなロウソクに火をともすところからスタートする。
水平に置かれた台の上に敷き詰められた砂。そこに恐ろしいほどの
スピードで、指と手で絵を描いていく。その表現の美しいこと。
そして、一度描いた絵の上にさらに絵をたしたり、一部を消して
まったく違う絵を描いたりしながらストーリーを展開していく。
会場のオーディエンスはあまりの美しさと、ストーリー展開の
素晴らしさに思わず涙する。
恐らくウクライナ語だと思われるナレーションが理解出来なくて
残念だったが、それを差し引いても十分心に響く感動があった。
ウクライナが生んだ美しきアーティスト、Kseniya Simonova。
才能と美貌を兼ね備えた若き天才だ。
是非見てみてください。

*HIROKI、すごいもの教えてくれてありがとう!

『泉州に生まれて育ち〜』

皆さん、「泉州」をご存知だろうか。
泉州というのは、大阪府南部に位置する、高石市、泉大津市、忠岡町、和泉市、
岸和田市、貝塚市、泉佐野市、熊取町、田尻町、泉南市、阪南市、岬町を
含む地域をひっくるめて「泉州」と呼ばれている。
僕は大阪市内に生まれ育ったのであまり縁はなかったのだが、
ネットサーフィンをしていてめちゃくちゃに面白いものに
ぶちあったったのでご紹介しよう。
泉州、岸和田、と言えばご存知「だんじり祭り」。
この勇壮な祭りをテーマにした「うわさのまつり」という動画を発見。
これがめちゃくちゃ良く出来ているんですよ。
曲を作られたのは、地元のミュージシャンたばたのたぁさん。
歌っているのはご子息のTABASUKEさん。
CGを作られたのは、泉佐野市で「大工食堂」という食堂を
経営されているダイクマコトさん。
曲も映像も本当に素晴らしく楽しいんです。
一度見ただけで「泉州に生まれて育ち〜〜」という
フレーズが頭にこびりついてしまいます。
是非、ご覧になってみて下さい。
*動画「うわさのまつり」はこちら

ただいま充電中!

9月4日、高砂さんとのコラボDVDの音声ファイルを納品した瞬間、
放心状態が始まった。
ここ数ヶ月、過密なスケジュールに追いまくられ、心から待ち望んだこの瞬間。
もちろん数日間は仕事をやりとげたという達成感と、心地良い解放感に
ひたっていたのだが、それが過ぎると強烈な脱力感に襲われ始めた。
自分を追い詰めに追い詰めながら、制作モードを続けてきたその緊張感が、
一気に解き放たれ、その変化に身体と心が追いついていない感じだった。
「やることがない」
そのことが重くのしかかってきて、遂には気分が沈みがちになり始めた。
イカンイカン! この時を楽しまないと!
どうせすぐにまた忙しくなるのだから、今のうちにたっぷりこの時間を楽しもう!
やっとそう思えるようになった。
そんなわけで、ただいま充電中!
久しぶりの休暇を楽しんでいます。(^_^)

『Heart & Beat』

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僕の長年の友人がオリコン・ブログに『Heart & Beat』という音楽小説の
ポータルサイトを運営していて、これがとてつもないヒット数を得ているそうだ。
この方との付き合いは25年近くになる。
最初にニューヨークで出逢い、その後何度も一緒に仕事をさせてもらった。
音楽業界の先輩であり、仕事仲間であり、僕の最大の理解者であり、
僕が東京に拠点を移すにあたっては、多大な協力と応援をしてくれた
大恩人でもある。
そのサイトで僕の事を紹介してくれた、というので見に行ってみたら、
なんだかこそばゆいほど誉めてくれて、照れくさかったが嬉しかった。
このサイトの音楽小説もなかなか面白いので、興味のある方は
のぞいてみて下さい。
*音楽小説サイト『Heart & Beat』はこちら

博多よかとこ!

久しぶりの福岡への旅は最高に楽しかった!
定刻どおり、午後2時に福岡空港に到着。地下鉄でたったの2駅で
福岡の中心街、博多駅に着く。なんだ、このアクセスの良さは。
駅に光アーティストの松尾さんが迎えに来てくれた。
「いらっしゃ〜い!」
「いやぁ〜〜、ホントに来ちゃったよ〜〜」
近所のカフェでしばし雑談タイム。お互い、今後、もっと違った形ででも
一緒に何かやっていきたいと思っていて、アイデアを交換し、策を練る。
こんな雑談の中から、あっ!と思うようなことを思い付いたりするものだ。
そこから松尾さんの仕事場へ。
あらかじめ、おおまかなライブの流れは伝えてあったのだが、
松尾さんはすでにいろんなネタを用意してくれていた。
それがもうドンピシャなんですよ! 美しいのひと言。

あっさり打ち合わせも終わり、さあ博多の街へ。
松尾さんが予約してくれていたお店へ。
ここは魚屋さんが経営してるそうで、新鮮なお魚がウリとのこと。
まぁ〜出てくるもの出てくるもの美味しいなんてもんじゃない。
ヤバイっす!!
ビール、ビール、焼酎、しょうちゅう、ショウチュウ・・・

さてでは次へ、とお店を移動。こじんまりとした居酒屋風の小料理屋さんへ。
松尾さんの友人も合流して、飲み、飲み、、、、、飲み!
こんな美味しいものがあふれる街、人が優しい街、、、
福岡、最高!!

博多行き

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明日から福岡に行く。1泊だけだが、久しぶりなのでとても楽しみだ。
意外と思う人もいるだろうが、福岡には今まで1度しか行ったことがなく、
それもずいぶんと前のことだ。
福岡の街は大好きだ。というのもその昔、福岡出身の漫画家の
長谷川法世さんが描かれた「博多っ子純情」というマンガが大好きで、
全巻そろえて何度も読んでいるうちに、福岡のことをまるで行ったことが
あるかのようによく知るようになり、いつか行ってみたいあこがれの街となった。
そんなわけで、福岡に行くのはとても楽しみだ。
今回はライブやイベントではなく、光アーティストの松尾高弘さんと会って、
来週青山でやるライブの打ち合わせをやるために行く。
きっと打ち合わせは昼まで終わるので、夜は博多の街で飲める!!
万一街で見かけたら、是非声をかけてください。飲みましょう!(笑)

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天然の鮎がやってきた。
数日前、携帯に電話が。
「高見鮎商店ですが・・・」
「はい」
「明日、お家にいらっしゃいますか?」
「はあ・・・」
なんだか訳のわからないやり取りだったように思う。
要するに、明日、鮎が届くので、家にいろ、ということだったようだ。
で、来た。
宮崎県延岡の清流で捕れた、天然鮎!!
僕、鮎大好きなんですけど、自分で料理をしたことはない。
生きたまんま来るの? 死んでるの? 氷づけ?
まったく何をどうして良いのやら判らなかったので、
ネットで鮎の保存方法を調べ、念のため送り先の業者さんに
電話をして聞いた。
ポイントは、ワタをどうするか、ということだった。
知人は冷凍する場合はワタを抜いた方が長持ちする、
ということだったが、業者さんによると鮮度が良いので
ワタ抜きはしなくていいい、ということだった。
ネットで調べると、鮎のおなかを押してフンを絞り出すのが
良いとのこと。冷凍した場合、問題になるのはワタではなく、
フンだそうだ。
ふぅ〜〜、、、わしゃあ〜魚なんぞさばいたこともなければ
触ったことすらないかもしれぬ。とほほ・・・・
なぁ〜〜んて思っている時に、
来た!
来ましたよ、天然の鮎さん!
それはまあ見事な鮎!!
氷詰めの発砲スチロール箱に詰められた天然鮎がやってきました。
さっそく梱包をといて、教えられた通り氷水にひたしながら
フン抜きをして、一匹一匹ラップし、ジップロックバッグに入れ、
冷凍した。
もちろん、2匹だけ残して、塩をふり塩焼きにしてすぐ食べた。
うう・・・う・・ま・・い・・!!
宮崎県延岡の清流に思いをはせながら、夏のご馳走をいただいた。
この夏の幸をお贈りくださった方には心から感謝。
すぐにお礼のメール。
本当にありがとうございました!

スズメのピーコ


奄美パークでトークライブを終えた時のこと。知人達と立ち話をしていると、
2階から階段で降りてくる女性が見えた。彼女はこの奄美パークのお掃除を
している方だ。ふと肩を見ると・・・
ええ〜〜〜〜!! と、と、、、、鳥!
あの、あの、あの、、、それなんですか?
聞いてみるとスズメの子供だと。えええ〜〜〜〜!!ス・ズ・メ・・?!(◎_◎)
僕は小鳥が大好きで、特にスズメは本当に好きなのだ。
そのスズメは彼女が飼っているそうで、名前はピーコというそうだ。
まだ生後2ヶ月くらいらしい。
なんでも、奄美パークの次長が、巣から落ちてしまったスズメの子供を
見つけ、可哀想に思い拾い上げて事務所に持って帰ったのだが、
どうしていいのか判らず困り果て、最終的に彼女が預かることに
なったそうだ。
最初はクチバシも黄色で柔らかく、口を開けさせてエサを押し込むのが
怖かったが、そのうちしっかりしてきて、エサも良く食べるようになり、
おまけにどこに行くにもついてくるようになったそうだ。
今では仕事中はもちろん、買い物に行く時も、車に乗って出かける時も
片時も離れないらしい。
僕が指でさわりに行こうとすると、クチバシでチクチクっと突っついて、
お母さんに助けを求めるように、彼女の髪の毛の中に隠れてしまった。
うう、、、かわいいぞ!!
これ、僕でも持たせてくれるかな? と聞いたら、う〜ん、どうだろ、
持ってごらん、というので、持とうとした。そしたらやっぱり
嫌がってパタパタと羽ばたき、床に降り立った。それを拾おうと
すると、また飛び上がって僕の服にしがみついた。
それをそ〜っと手で包むと、手の中でおとなしく丸まって
しゃがみこんだ。そしてじーっとしたまま眠っているようだ。
いつも寝かしつける時はこうやって手を丸めて、その中で寝かせるそうだ。
そうしてやると、とても安心して眠りにつくらしい。

それにしても、スズメが人になつくなんて初めて知った。
一般的には、スズメは繊細で警戒心も強いので、飼うことは
出来ないと思っていたので、本当に驚いた。そしてうらやましい!!
ピーコ、おっきくなったらどうなるんだろ。どこかに飛んで
いってしまうのだろうか。それともずっと彼女と暮して
いくんだろうか。僕はピーコのこれからが気になってしかたがない。
最初に拾った職員の方も、それをあずかって育てた彼女も
本当に心の優しい人達だなぁ、と嬉しくなってしまった。

祭りの後(2)

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*高倉造りの田中一村美術館
いよいよ今日は東京に戻る日。出来れば朝早起きをして、夜明け前の森を
録りに行きたかったのだが、さすがに疲れていたのか、起きたら5時半だった。
それでも、最後に夏の奄美の朝の森が見たくて、車を飛ばした。
森に着いたのは6時半。もうセミが鳴き始めていて、鳥達は出勤してしまって、
あまり鳴いていない。
それでも、朝靄に煙る山を見ているだけで、ああ、奄美に来て良かったと
思える。この森は深い渓谷になっていて、音の響きが最高に美しい。
やはりこのスポットが一番好きだ。自分が奄美で録った音の中で最も
好きな森の音はすべてこの森で録ったものだ。
森に別れを告げ、宿へと戻り荷物を用意し始める。少し早いが宿を出て、
再度、奄美パークへ。途中、戸口の浜や、土浜海岸に寄り道した。
やっぱり奄美の海はいいな〜。エメラルドグリーンに光る海は本当に
美しい。
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*土浜海岸
そして田中一村美術館へ。幸いなことに今日はまだだ〜れもお客さんがいない。
たっぷり、ゆっくり一村の絵を堪能した。そしてまた考え込まされてしまった。
一村の絵を見るたびに、自分のアーティストとしての姿勢を考えさせられる。
どんなに頑張っても、一村のような生き方は出来ないけれど、彼の絵に対する
真剣さ、真摯な姿勢、自分の人生のすべてをそこに賭けた生き方には強い
共感を覚える。そしてまた自分の生き方の姿勢を考えさせられる。
奄美大島は本当に学びの多い島だ。いつも自分の成長に手を貸してくれる。
さあ、そろそろ空港へ向かおう。搭乗券をもらい、さあビール!(笑)
今回はどういうわけか、いつものように奄美を去る悲しさがない。
きっとまたすぐ戻ってくる、という予感と、奄美との絆の深さを
改めて感じることが出来たからだろう。
奄美大島から、鹿児島空港へ。ここで東京行きに乗り継ぐ。
トイレに行って出てくると、そこには見覚えのある顔が。
あぁ〜〜〜〜!!
昨年、朝崎さんのコンサートでご一緒した、ピアニストの吉俣良さんではないか!!
あのNHKの連ドラ、『篤姫』の音楽を担当された方だ。
「いやぁ〜〜、ひさしぶり!でもここでなにしてんの? 仕事?」
吉俣さんは種子島に皆既日食を見に行っていたそうだ。
なんだこの偶然は!
というのは、数日前、田中一村美術館の館長、前村さんと話をしているときに、
前村さんと吉俣さんが高校の同級生だ、って話を聞いてびっくりしていた
ところだった。その話を吉俣さんにすると、
「そうなんだよ〜、前村、この前も奄美パークに呼ばれて、
ピアノ弾かされたんだよね〜」
と言っていた。
僕はJAL、吉俣さんはANA、ということで、搭乗口で握手をして別れた。
最後の最後まで、素敵な出逢いを演出してくれた奄美の旅だった。

祭りの後(1)

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世紀の一大イベント、皆既日食が終わった。脱力感のなか、宿へと向う。
機材を降ろし、部屋に運び込む。自分としてはやや悔いの残る気持ちもあり、
少し気分的にはダウン気味。
とりあえずひとりお疲れ様ということで、冷蔵庫のビールを飲み始める。
その時、ゴーという轟音が響く。外を見ると暴風雨だ。
そうかあ、、、曇っていて不運だったなと思っていたが、考えてみれば
よくお天気がもったな、ってことだったんだな、と思うと悔やむ気持ちも
収まっていく。
ゆっくりとひとりで宿のレストランで夕食。ここのレストランは最高だ。
本当に何を食べても美味しい。サービスもとっても行き届いていて、
とても気持ち良く食事が出来る。今日は「やけうち弁当」にする。
幕の内的に、沢山の種類のおかずが少しずつ盛り合わせられている。
それに「れんと」をミニボトルで。はぁ〜〜〜・・・・
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仕事が終わった脱力感と反省と達成感の入り交じった思いに
浸りながら、奄美の夜を味わった。
部屋に戻り、昨日宮崎緑さんにいただいた「れんと」を
飲み続けた。いろんな思いが頭を交錯する。奄美大島は本当に
学びの多い島だ。来る度にいろんなことを経験させてくれて、
多くのことを学ばせてくれる。心地良い酔いの中、眠りにつく。
久しぶりの朝寝坊。奄美に来てからずっと3時起きだったので、
本当に久しぶりに良く寝た。昨日の疲れも取れてすっきり
目覚めることが出来た。
機材と荷物を車に乗せ、チェックアウトを済ます。
今日はなにも「やらなければいけないこと」がない。自由だ!
さあ、どこへ行こうかな。昨夜、お気に入りの曲ばかりを集めて
作ったドライブ用のCDを入れ、さあ出発。
そうだ、奄美パークに行って、一村の絵をゆっくり見よう。
途中、ひさ倉によって鷄飯を食べる。美味しい〜〜!
奄美パークに到着。皆さんにご挨拶して、さあ見ようと思ったら、
大声で走りまわる親子連れ2組に遭遇。この人達は何故、自分たちが
人の楽しみを奪っているということに気がつかないのだろう。
しかたなく早々にギャラリーを後にする。
気を取り直して、名瀬へと向う。大好きな音楽を聞きながら
足取りも軽い。ルンルンだ。
今日は奄美市の中心街、名瀬のホテルに泊まることにした。
チェックインを済ませ、街をぶらぶら散歩する。
さあ、何をしようかな。そうだ、夜の森を録りに行こう。
僕が奄美で最も好きな森。そこは名瀬から1時間くらいで行ける。
機材を用意して、早速出かける。森につくと夕暮れ時だった。
それから2時間、たっぷり夏の森の夕暮れを録る。
時計を見ると9時前だ。今夜は新月の翌日なので、月も無く、
森はまさに漆黒の闇だ。さあ帰ろう。おなかがすいた。
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ここでまた意外な出逢いがあった。食事を済ませ、軽く一杯
飲んで帰ろうと、ASIVI というライブハウス&バー に入った。
ええ〜〜!!
カウンターにいたのは歌手の萩原かおりさんだ。
萩原さんは奄美大島2世で、東京にお住まい。東京でもめったに
お会いすることがないのに、まさかこんなところで会うとは。
いやぁ〜、お久しぶりです、と話に花が咲く。
すっかり楽しい時間を過ごさせていただいて、宿へと戻る。