Monthly Archive: 8月 2006

イベント無事終了


昨日、東京国際フォーラムでのイベントが無事終了した。今回のイベントは
自分にとっても新しい試みだったので、かなり不安も大きく、いろいろと
思うようにいかないこともあり、メールでの告知はしなかった。
それでも、多くの友人、知人が遠くからも来てくれて、会場はほぼ満席に
なるほどの大盛況だった。終わった後、多くの友人から良かったと言って
もらえたので、ホッとしている。
お忙しいところ来て下さった皆さん、本当にありがとうございました!
次回は津軽三味線のTEMBI さんをゲストに迎え、9月20日に行ないます。

山弦

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『山弦』というグループをご存知だろうか? 日本で最も売れっ子と言って良い
ギタリスト、佐橋佳幸さんと小倉博和さんによるギターデュオだ。
佐橋さんも小倉さんもプロデューサー、アレンジャーとしても超のつく
売れっ子で、今まで、桑田佳祐、山下達郎、坂本龍一をはじめ、日本中の
有名アーティスト全員と仕事していると言っていいくらいのふたりだ。
佐橋さんは数年前、某有名女優の恋人として、週刊誌に追い掛け回された
こともあるので、覚えている方もいるかもしれない。
『山弦』は、このふたりの驚異の超絶技巧が注目され、ギターキッズに
とっては、神のように崇められるカリスマ的存在なのだが、それはあくまで
『山弦』の一面であって、本当の魅力はスイートで優しい音色と、豊かで
懐の深い音楽性にあると思う。
僕はこの『山弦』がロスやハワイでレコーディングするときには、いつも
お手伝いをしていたのだが、特に佐橋さんとは20年以上前からの付き合いで
最近も時々会っては飲んだくれている。
さて、この『山弦』が来月から、結成15周年記念のライブツアーを行なうの
だが、そのアコースティックセットのときに、バックで僕の自然音と映像を
流したいということで、その制作を頼まれ、今、佳境に入っている。
来週にせまった東京国際フォーラムのイベントの仕込みの合間をぬっての
作業なので、スケジュール的にはちょっとキツいのだが、急いで作った割りには
ど〜〜ゆ〜わけか、すんごい良い仕上がりになりそうだ。
もし山弦のライブに行かれる方がいらっしゃったら、バックの映像と自然音にも
注目してみてください。
*山弦結成15周年記念サイト

東京ぶらぶら記

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今日、東京プリンスホテル・パークタワーで打ち合わせがあった。
ホテルのラウンジで、1杯 1200円のコーヒーを飲みながら。(おいっ!)
意外と早く打ち合わせは終わり、挨拶をしてホテルを出る。
地下鉄の赤羽橋駅の入り口まで行ったのだが、その後の予定もないし、
なんとなくぶらぶら歩くことにした。疲れたら電車に乗ればいい。
赤羽橋から一ノ橋の交差点まで行き、そのまま麻布十番をぶらぶら。
あ、そういえば知り合いの両親が経営しているバーがあったなあ、、、
でも、まだ時間が早いよなあ、、、と思いつつ前を通るとやっぱりまだ
開店前。そらそうだ。まだ4時前だしね。
麻布十番から六本木の方に歩いて行くと、六本木ヒルズの脇に出てきた。
6丁目の交差点をトンネルの方に渡りたかったのだが、昔あったはずの
横断歩道は無くなって、地下をくぐらなければ反対側に渡れない。
ちぇっ。めんどくせ〜。ふと脇を見ると『ハートランド』というバーが
開いているではないか! ここがなかなかいい感じのバーで、なにより
この早い時間に開いているのがうれしい!場所柄か、店は外人客が多い。
ハートランドを2本飲んで、身体を冷やし店を出る。
六本木6丁目の交差点を地下から渡り、トンネルの方に向かう。
左側に昔よく行ったバー『White』の看板がまだあった。
ここは一応会員制で、イチゲンでは入れない。そんなわけで作家や
芸能人が良く来る。昔ここで激ヤセした宮沢りえを見たことがある。
恐ろしく綺麗だったな、と当時のことを思い出す。
当然まだ店は開いていないので、そのままトンネルをくぐり、青山墓地の
脇に出る。あ、この墓地の反対側にライブハウス『月見ル君想ウ』が
あったな、ちょこっと覗いていくか思い、青山墓地の中を通り抜け
外苑西通りに出て、脇道に入り店の前まで行く。
この店はライブに出演もしているし、客としても何度か行ったことが
あるので、スタッフも顔なじみが多い。入ってみると受け付けには、
知らない女の子が座っていた。関係者面して「おはようございま〜す」と
言いながら、すたすた入っていく。良く知っている照明の子も
PAのモッキーもバーのスタッフも誰もいない。どうやら最近出来た
代官山の支店の方に行っているらしい。店では若いバンドがサウンド
チェックをやっていた。店内の自販機でビールを買って飲みながら
聞いていたのだが、、、、十分身体も冷えたので、早々に店を出た。
南青山3丁目の交差点を渡り、外苑西通りを千駄ケ谷方面に歩いて
行くと、左側に家具屋があった。なんとなく入ってみる。
アンティックの面白い家具が沢山あった。クーラーも十分効いている。
(これが目的だ!)店の中をブラブラしていると店員の女の子が
話しかけてきた。家具のことをいろいろ話しながら、時間をつぶす。
よし!また身体が冷えた。じゃあまたねと店を出る。
いつもお世話になっている神戸のKさんが、東京に来た時には
打ち合わせと称して一緒にメシを食べるイタリアンレストランを
右手に見ながら、神宮前3丁目の交差点を渡り、まっすぐ千駄ケ谷の
方向に歩き、1つ目の信号を左に入る。商店街を抜けると
『Bar Shizen』がある。
1階のバーは先週閉めちゃったのだが、2階はずっと営業している。
ふぅ〜〜、咽が渇いた、またビール飲もう。オーナーの島田さんと
「赤羽橋から歩いちゃったよ〜」なんて話ながら、てんこ盛りに
入れてくれた焼酎ロックも2杯飲んで店を出る。
ここからはいつも歩いて帰る。鳩森神社を左手に見ながら、裏道を
抜け、北参道の交差点に出て、そのまままっすぐ代々木駅の方に
商店街を歩く。
代々木駅前にある行きつけのロックカフェ、『マイバックページス』に
行きそうになる身体を無理やり方向転換させて、近所のフジマートで
納豆を買って家に帰り、そばを茹でて納豆そばを作って食べた。
結局、赤羽橋から代々木まで歩いた。いろいろもやもやしていることも
すっかり忘れ、なんだかとっても良い気分転換になった。
おいっ! 奥田!おめえ、仕事たっぷり溜まってるんだろ!!
という声がどこからともなく聞こえてきた。
やば〜い!!(^^;)
【注】私はいつもこんな生活をしているわけではありません。

裏高尾

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今朝、高尾から戻った。午前3時に宿を出て、前日当りをつけておいた
場所に行く。マイクとレコーダーをセットして、しばし待機。
現地に思いの他早く着いたので、かなり余裕。星空と26夜の細く綺麗な
月を見ながら、夜明けを待つ。
それにしても・・・・
やけに静かだ。静か過ぎる。虫もカエルもフクロウも・・・それどころか、
生き物の気配すら感じない。時々うっすらと虫が申し訳程度に鳴くくらいだ。
へんだなぁ?? そうこうしているうちに、空が白み始める。あれ〜〜?
鳥が鳴かない! なんでだ〜〜? やむなく別の場所に移動するが、沢に
近過ぎたり、鳥がいなかったり、、、最終的に行った場所は渓谷になっており、
音的には素晴らしく、鳥も比較的いるにはいるのだが、沢に近過ぎる。
しかも水量の多い流れの急な沢なので、ごぉ〜〜〜っという音が聞こえ過ぎて、
いい感じにならない。そのうち車の音が! 中央自動車道か? そのうち
飛行機が・・!! とほほ〜〜〜
そもそも、一日や二日で録ろうと思う方がムリなんだな。いつも3週間くらい
ロケするのはそういうことなのだ。しっかりとロケハンをして、トライ&エラー
を繰り返し、お気に入りの場所を見つけ、一気に録る。これがいつもの方法。
今回は処々の事情により、それが出来ないので決め打ちしたのだが、、、
しかし、これも巡り合わせだとあきらめて、頂いただけたものだけを
もらって帰ろう。なんと言っても相手は自然。欲張ってはいけない。
でも、裏高尾は探せばまだまだ良い場所がありそうだと思った。
PS: ロケハンにつきあって下さった、高尾ツリーハウスの坂田さん、ながともさん、
  ロケハン、録音と同行してくれた桜井さん、そしてセッティングして下さった、
  原宿ハイダウェーの石川さん、ご協力、本当にありがとうございました。
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*山でキジを見た! こいつ、そばまで行っても逃げないで、一生懸命
なにかつついて食べてました。すごい綺麗でかわいかった。

Bay FM 出演

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先日、BAY FM(ベイエフエム 78khz)の番組、「LOVE OUR BAY」
(ラブ・アワ・ベイ) のゲスト出演の収録をした。
この番組のコンセプトは、『人々の生活に関わるあらゆる喜びや楽しみを、
自然と環境を基にしたテーマに沿って見つけだし、新たなライフスタイルの
発見をリスナーに提案しているネイチャー番組』ということだそうだ。
今までに、五木寛之さん(作家)、龍村仁さん(映画監督)を初め、
毛利衛さん(宇宙飛行士)、高樹沙耶(女優)、はな(モデル)
名嘉睦稔(版画家)等々、僕が尊敬する人達が出演なさっている番組
ということで、そんな素敵な番組に出演させていただいて、とても
光栄に思っている。
放送は8月21日(月)から24日(木)まで4日間連続で、午前11時
52分から、11時58分までの6分間流れるそうだ。
BAY FM が受信出来る関東地方の方は聞いてみて下さい。
尚、受信地域外の方は、放送後、番組のホームページでトークの内容を
テキストで読めるようになっていますので、そちらでチェックして
みてください。
*BAY FM のサイトはこちらです。
* 番組『Love Our Bay』のサイトはこちらです。

ヘアーアーティスト関谷哲

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昨日、神奈川県の大和にある関谷さんのお店に髪を切りに行った。
関谷さんは、先日のTINGARA のプライベートパーティーで知りあった方で
と〜ってもいい雰囲気の方だったので、いつか行こうと思っていた。
関谷さんのお店、『Hair make PLUS』では、僕の自然の音と音楽を別々の
オーディオプレーヤーで同時に流すという、かっこいい使い方をして
くださっていて、その様子も見たくて行ってきた。
『Hair make PLUS』は大和駅から徒歩1分の距離にあり、場所はすぐに
わかった。中に入ると、僕のCDの波の音がざっぷ〜〜ん、そして
TINGARA の音楽が流れていた。おお〜〜、いいなぁ〜〜!
最初はさくっとカットだけしてもらうつもりだったのだが、関谷さんと
お話するうちに、トリートメントとカラーリングもやってもらうことに。
僕はこういうサロンでヘアカット以外のことをやってもらうのは初めての
体験。なんだかドキドキ! でも関谷さんはと〜っても信頼出来る方なので
お任せすることにした。
とっても素敵な奥様も手伝ってくださって、作業はてきぱきと、でも
優しく丁寧に進んでいく。その間も僕の自然の音と関谷さんセレクトの
音楽が流れていて、なんだかと〜ってもリラックス! いいなぁ〜〜〜
トリートメントしてカラーリングして、それから驚くほどの手際の良さで
さくさくとカット。鏡を見てびっくり! 本当に綺麗に仕上がっている。
髪に手を入れてさらにビックリ!! 本当に他人の頭に手を入れているほど
手触りが劇的に良くなっている。すげ〜〜!! なんだこれは!
関谷さんのお店では、選びに選び抜いた髪に優しい液剤だけを使用して
いるそうだ。太陽で傷んでカサカサになっていた僕の髪が、まるで
20年くらい若返ったのではと思うほど、つやつやになっていた。
恐るべし!!
その後、ふたりで沖繩料理屋さんに飲みに行く。
関谷さんといろんな話をしていると、まるで昔からの友人のようだ。
なんか不思議な感覚。そして仕事に対する思いを聞いて、ああ、僕等と
おんなじだと思った。関谷さんは本当に自分のお仕事が大好きで、
心を込めて、お客さんの身になって一生懸命やってらっしゃるんだなあ、、
というのがよ〜く分かった。
まさにヘアーアーティストと呼ぶにふさわしい方だと思った。
TINGARA つながりの出会いが、ひとつまた深まった素敵な夜だった。
*関谷さんのお店『Hair make PLUS』のサイトはこちら

出直しだ!

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一昨日、早朝奥多摩に向った。録音機材を背負い、パソコン、着替えなどの
その他の荷物を転がし、電車に乗った。代々木ー新宿ー立川 と乗り継ぐ。
立川から拝島経由で武蔵五日市駅に到着。
ふぅ〜〜〜! 荷物が肩に食い込み、全身汗まみれ。
さらに、武蔵五日市駅からバスで1時間。終点の数馬にとうちゃ〜く。民宿はそこから
坂道を10分ほど上ったところにあった。どへぇ〜〜〜!! ちかれた〜〜〜〜
荷物を置いて、近所を散策&ロケハン。民宿の隣りの旅館でお昼を食べる。
その後、試しに都民の森まで歩いてみる。その日はこれ以上ないというくらの
良いお天気。炎天下、舗装道路の登り坂を延々歩く。きっつ〜〜〜!
約1時間ほどで、都民の森の駐車場に到着。そこではバイク族のたまり場に
なっているようで、来るバイク、出ていくバイクの爆音がひっきりなしに
聞こえる。録れないじゃん!! 時間をはずすしかないなあ、、と思いつつ、
都民の森に入ってみる。
う〜〜〜ん、、、なんか違う。何がと言われてもよく説明出来ないのだが、
身体が、なにか違うと言っている。早々に森を出て、帰りはバスに乗る。
宿の周辺も録れそうなところもあるのだが、まず護岸工事のため、河原に
降りれるところがまったくない。う〜〜〜ん、、、、困った。
しかもどこに行っても、近所の民家や民宿のクーラー、ポンプ、冷蔵庫などの
モーター音がウゥ〜〜〜ン とうなっている。これには僕もうぅ〜〜〜ん・・・!
この日は宿でビールを飲んで早々にふとんに入ったのだが、どこからともなく
入ってくる蚊とブヨ、それにふとんのかび臭さでなかなか眠れなかった。
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翌日、4時半に起きてさらにロケハン。今度は録音機材を担いで、
そこらをウロウロ。モーター音から離れようとするのだが、どこまで行っても
聞こえてくる。なんとか録れそうなところを探して録ってはみたが、
もう気分が録る状態じゃないのに気がつく。だめだ〜〜〜 録れない!
僕は気持ちで録る方なので、もうこうなっちゃうと絶対に録れない。
そうこうしているうちに、夜が明けてきた。空模様がよろしくない。
台風が近づいてきている所為だろう。なんだかなあ、、、
いろいろと考えた末に、撤収を決意。
荷物をまとめ、朝一番の7時のバスに飛び乗った。それと同時に
雨がどばぁ〜〜っと降ってきた。
そんなわけで、それほど沢山の素材は録れなかったのだが、まあしょうがない。
そういう時もある。というか、いつも録れないことの方が多いのだから。
また出なおそう。

奥多摩録音ロケ

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いよいよ明日から奥多摩に録音ロケに行く。久しぶりの録音ロケなので
なんだかウキウキと心が踊る。知らない土地に行く時はいつものことだが、
何がおこるかなという期待が半分、ちゃんと良い音が録れるかな、という
不安が半分。なんだか遠足の前の日のように心が浮き立っている。
今回のロケは、8月30日からスタートする東京国際フォーラムでの
イベントのための音を録るために行く。東京の水の源の音を録るためだ。
東京も奄美大島や屋久島にある小さな集落と同じで、後ろに山があり
前に海があり、その間にある平野に集落が出来る。東京も集落なのだ。
ただ巨大に広がっているだけだ。そしてそこを川が流れ、人々の生活を
支えている。水が無ければ人は生きていけない。それは都会であろうが
離島であろうが同じことだ。水は命のみなもとなのだ。
今回のイベントではそういうことを表現出来たらいいなと思っている。
以前、奥多摩にロケハンに行った時に、軽く録音してみたが、車の音が
大き過ぎて使える音源は録れなかった。また梅雨の雨続きのため、川の
水かさが増え、やや濁りもあった。それでも川は美しく雄大に水を下流へと
届けていく。この奥多摩の美しい水が、都心に近づくにつれて見事に
濁っていく。都民全ての命を支える水が、恐ろしいほど汚れてしまっている。
生活排水や工業排水を川に流し込むシステムを作っている人は、その水を
自分の家族や子供に飲ませることと引き換えに、いったい何を手に入れて
いるのだろう。
そんなことを考えると悲しくなってしまうが、奥多摩の美しい自然の音、
ちゃんと録れるのだろうか。今はその方が気掛かりだ。美しい音を
都会に住む人達に届けたいと思う。楽しみにしていて下さい。

radio TINGARA 出演!

TINGARA.jpg
昨夜、radio TINGARA に出演した。radio TINGARA というのは、Podcastで
配信されているネットラジオで、TINGARA のメンバー、イシジマヒデオさんと
つぐみさんがパーソナリティーを勤めている番組だ。
しかも、全員が自宅に居ながらSkype を使って会話し、それをイシジマさんが
録音編集して番組として仕上げるという画期的な方式で運営されている。
この番組はTINGARAのファンを中心に、相当な数のリスナーに支えられて
いるとのことだ。
雑談の流れのまま本番に突入したのだが、話が盛り上がってどんどん
長くなっちゃって、どうせなら2回分録っちゃえ、ということで、
2回に分けて配信されることになった。
ネットラジオの大きな特徴として、いつでも自分の都合の良い時間に
聴けるという利点がある。皆さん、お暇な時間をみつくろってチェック
してみて下さい。
1回目は、僕がTINGARA からいただいたCDの中にある、
『大地の宴 feat. KNOB』という曲に、僕が自然の音をミックスした
バージョンが流れます。この曲はTINGARA とディジュリドゥ奏者の
KNOBさんがコラボレートした曲なのだが、それに僕も勝手に
コラボさせていただいたというもので、TINGARA-KNOB-JOE の
初めてのコラボ曲なのです。お楽しみに!
*radio TINGARA へはこちらからどうぞ*