Monthly Archive: 9月 2007

禁酒ごっこ

最近、このブログが単なる『お知らせ』ブログになりつつあるのは、うすうす
感じていた。それでは面白くないので、私生活のことも少し書こうと思う。
禁酒した。4日目である。理由は特にない。面白いから。
僕を良く知る人は、僕がどれほど酒を飲むかを知っている。そういう人に
「いやぁ〜、ちょっと酒をやめてるですよね」と言うと、
「えっ? 罰ゲーム?」とか、「うそぉ〜〜!ガンですか?」とか言われた。
まわりに自分がどう思われているのかが良く分かる。
実は数年前、同じように禁酒したことがある。確か6週間ほど続いた
ように記憶している。その時もなんだかとても面白かったのを覚えている。
何が面白いかというと、日々頭がクリアになっていくのが面白い。
薄膜をぺら〜りぺら〜りと剥いでいくような変化が面白い。
食事のパターンが変化するのが面白い。普段、夕食はお酒を飲むことが
前提のため、食事パターンが決まり切ってくる。つまり、『酒のつまみ』
的なものを中心に選んでいるのが良く分かる。酒をやめると、そのパターン
から開放される。
酒の席にいるのが面白い。お酒を飲んでいる友人達と一緒に、酒を飲まなくても
同じテンション、いやヘタするとそれ以上のテンションで盛り上がれるのが
面白い。しかもこちらはシラフだから、言ってることはしっかりしている。
全体の雰囲気の捕らえ方も的確なので、その場に合った話題やネタをほど良い
間合いで投げかけ、受け取ることが出来る。
ただ困るのは、相手が酒を飲んでいないと、嫌がる人がいることだ。
「えぇ〜〜、なんだ飲まないの〜? なんか盛り下がるなぁ〜」
と怒る人までいる。これは困る。自分が飲んでいるからおまえも飲め
的な考えを押し付けられるのはたまらない。根っからお酒を飲まない
人は、きっと何度もこういうことを経験しているだろう、というのが
良く分かる。
こうやって視点を変えてみると、普段見えなかったことが良く見えるように
なってきたりする。きっとその変化が一番面白いのだろう。
まあそんなわけで、面白がっての禁酒なのでいつまで続くかわからないが、
面白いうちは続けようと思っている。
実は一番の楽しみは、禁酒明けの最初の一杯なのだ。

ムービーがアップされました!

aesmovie.jpg
*画像をクリックするとこのページにジャンプします
先日行なわれたAES コンベンションでのトークライブの模様を収めたビデオが
アップされた。
これは録音機器やオーディオの新製品を中心に展示されたイベントで、
僕はフィールドレコーディングの話を中心に、コルグ社のレコーダー、
MR-1 とMR-1000、 そして1ビット・オーディオについて語っている。
会場がオープン仕様のブース内ということもあり、多少聞き取りにくい
ところもあるかもしれないが、フィールドレコーディングに興味のある
人にとっては、なかなか面白い話が出来たように思う。
それにしても・・・
自分が話しているところのビデオを見るというのは、なかなか恥ずかしい
ことである。とは言え、仕事上そういうビデオを沢山見てきたので
多少慣れてはきているとは言え、それでも少々恥ずかしい。
今回のビデオを見てまず思ったことは・・・
「このオッサン、よ〜〜〜しゃべるなぁ〜〜〜!」
ということだった。我ながら驚くほどべらべらとよくしゃべっている。
内容が自分の専門分野ということもあり、話しやすかったのは記憶して
いるのだが、それにしてもよ〜〜〜しゃべってますわぁ〜〜〜!
*そんなおしゃべりジョー奥田をご覧になりたい方は、こちら。

素晴らしいインタビュー記事!

MusicatLife.jpg
『Music@Life』というサイトにインタビュー記事が掲載された。
僕自身の核心を見事にとらえた内容となっているので、ご興味のある方は
是非見てみて欲しい。というのもインタビュアーの黒澤さんは、ご自身が
ミュージシャンであるということもあり、音楽に対する理解が深い。
また奄美大島に住んでいた経験もあり、シマ文化に対する理解も深い。
そんなわけで、非常に深い内容のインタビューになった。
実は黒澤さんとは、今から4年前、僕が奄美大島を訪れたときに、友人の
紹介で会っている。当時黒澤さんは奄美大島の地元新聞社に記者として
働いていた。そして友人を交えて酒を飲んだ。場所は奄美島唄の大御所、
西村かずみさんが経営する『かずみ』。酔いが進むうちに黒澤さんは
店にあった三線を手にとり、奄美島唄を歌い始めた。
「ええ〜〜!!う、う、、、うまいじゃないか!」
黒澤さんは内地の人間だ。しかもシマに住んでまだ数年と聞いている。
その彼が見事に三線を弾きこなし、複雑なメロディーと節回しの
奄美島唄を見事に歌い上げた。それには店の常連さん達もびっくりしていた。
そのことがとても印象深かったので、その時一度しか会っていない彼から
4年ぶりに電話をもらったときもすぐに思い出した。
人の縁とは不思議なものだなと改めて感じさせられた出来事だった。
そうやって出来上がった今回のインタビュー記事、今まで雑誌やネットで
掲載されたインタビュー記事の中でも突出した内容となっている。
ちなみに、このサイトはジャストシステムが運営するもので、新しく
開発された『BeatJam』という音楽ソフトのプロモーションサイトだ。
そちらもなかなか面白そうなので、合わせてチェックしてみて欲しい。
*インタビュー記事はこちらから