Monthly Archive: 2月 2006

『Yakushima』CD


僕の『美しき地球の記憶』というシリーズの第4作目、『Yakushima』のジャケットが
出来た。今回も前回3作同様、デザインは新進気鋭のアーティスト、益田宏樹さんが
担当してくれた。彼とは4年ほど前に僕の友人であるベーシストの清水興が率いる
「NANIWA EXXPRESS」というバンドのジャケットを見たことがきっかけで知りあった。
益田さんデザインのNANIWA EXXPRESSの「Life of Music」というアルバムのジャケット
はもうぶっ飛ぶくらいカッコ良くって、すぐに益田さんが当時住んでいた小田原まで会いに
行ったくらいだ。その益田さんが今回も頑張ってくれて、素晴らしいジャケットに仕上がった。
写真は屋久島に移り住んで、長年屋久島の自然を撮り続けている写真家の山下大明さん。
彼は一年のうち200日は山に行くというくらい屋久島の自然と共に生きている
人で、山下さんの写真は美しいだけではなく、自然の尊さ、奥深さ、そこに関わる
山下さん自身の生き方が、ふつふつとにじみ出ているように思う。
山下さんが僕に言った『自然をじっと見つめていると、そこに自分自身を発見すること
があるんです』という言葉が、今でも心に残っている。
山下さんはご自分の写真集はもとより、田口ランディさんとのコラボレーションでも
本を出されている。そんな山下さんの写真をカバーに使わせていただけるなんて、
本当に光栄なことだと思っている。
そして題字は以前僕のブログでも紹介した、若き天才書家『紫舟』さん。
彼女のインスピレーションの鋭さは強烈で、文字のなかに僕の作品のイメージが
力いっぱい込められているように感じる。最初に彼女に出会ったときから、
次の作品の題字は彼女にお願いしたい、と思っていて今回その願いがかなった。
そんな素晴らしい人達の手によって作り上げられたジャケットをまとうことが出来る
僕の作品は本当に幸せだと思う。皆さん、本当にありがとうございました。
さあ、音の最後の仕上げだ!といやでも気合いが入る。
今回のこの『Yakushima』は今まで以上に作品色の強いものになると思うので、
どうか楽しみにしていてください。
発売は4月5日です!

仕事場 @ 東京


ようやく新しい仕事場もなんとか仕事場らしくなってきて、早速、4月5日発売予定の
シリーズ第4作目の『Yakushima』の最後と仕上げにとりかかっている。
『Yakushima』は録り音が素晴らしく、素敵なシーンがたくさんありすぎて、
選ぶのに苦労する。今回は作品色がさらに強まったものになりそうなので、
どうか期待していてください。
さて、はじめてこの新しい場所で仕事をするわけだが、都会のマンションというのは
いろいろと制約があって大変だ。
ロスの自宅スタジオは、周囲に建物がないということもあり、かなりの爆音で音を
鳴らしても問題ないのだが、東京ではそういうわけにはいかない。
もちろん、自然音の編集とミックスをする限りは、そんな爆音で聞いたりすることは
まずないのだが、それでもときどき気分転換に音楽を大音量で聞きたくなったり
するので、それが出来ないというのは辛い。
なんでもそうだが、『これをしちゃあいけません』と言われると、さらにやりたくなって
しまう方なので、『大きい音を出してはいけません』と言われると、ことさら爆音で
音楽を鳴らしてやろうと思ったりするのだが、そこは大人、それをやることによって
どういう結果がやって来るかも容易に想像出来るので、あえてそんなことはしない。
だけど、ストレスだけが残る。
やりたい! 爆音! スピーカーが飛ぶくらいデカイ音で音楽が聞きたい!
心の中にそういう思いがうっ積していく。あぁ〜〜辛い!
よ〜し、次の目標は、爆音で音を鳴らしてもだ〜れも文句を言わない仕事場を
東京に持とう! そう決意した今日この頃である。