Monthly Archive: 1月 2011

新年のご挨拶

皆様、新年明けましておめでとうございます。

2010年は私にとって大きな変化をもたらした年でした。明治神宮鎮座90年記念作品の監督という重責をいただき、それを全うすることに始まり、終わった一年でした。旧年中は皆様の暖かいご声援、本当にありがとうございました。2011年はこれまでの積み重ねを出発点とし、新しい世界へと羽ばたいて行けるよう全力を尽くすつもりです。どうかこれまで同様、ご支援のほど宜しくお願い致します。

皆様のご健康とお幸せを祈って。

2011. 1. 1.

Joe Okuda / ジョー奥田

2010年を振り返って

日本時間では、今年も残すことろ後わずか。ロサンゼルスは大晦日の早朝。というわけで、恒例の、Joe Okuda Blog、「一年を振り返って」をお届けします。

【1月】

2010年も忙しい年だった。前年秋からスタートした明治神宮DVDの制作に明け暮れた一年だった。1月は少し時間があったので、しばらく留守にしたロスに一旦帰ることにする。雪のシーンはどうしても録りたかったのだが、永住権の関係で帰らねばならず、後ろ髪を引かれながら東京を後にしたのを覚えている。

【2月】

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1月中はずっとロスでのんびりしていた。こういうリセットタイムが自分には必要だ。2月に入り、NYに行く。これはNSOの海外進出の足がかりを作るためだ。NYでは、すでに「NSO」のCD発売を開始していた。地元の雑誌の取材を受けたり、打ち合わせしたりという日々が続く。そこへ突然日本から、母が倒れたという連絡が入り大慌て。担当医と話したところ、危険な状態は脱したとのことで一安心。悩んだ末、NYのスケジュールを全うして、LA に戻る。LAに数日滞在し慌ただしく旅支度をして東京に戻る。翌朝。夜明け頃目が覚める。雪だ!すぐに撮影の準備をして、明治神宮に出かける。なんという幸運! 雪が僕の帰りを待っていてくれた!素晴らしい雪景色が撮れたのだが、、、、めちゃくちゃに寒かった。

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そして、その日の昼過ぎ、母が待つ大阪へと移動する。

【3月】

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3月のブログのアーカイブを見ると、たったの1回しか書いていない。2月末に一旦、大阪から東京に戻ったのだが、10日もしないうちに、また大阪に行くことになり、そのまま4月まで大阪にいることになる。実家は古い日本家屋なので、スキマ風がはんぱじゃなく、もの凄く寒かったのを覚えている。

【4月】

4月3日に東京に戻り、慌ただしく打ち合わせを2本こなし、FMブルー湘南に出演し、ヘアカットに行き、14日にはまた大阪に行くことになる。空いた日はほぼ毎日明治神宮に撮影に出かけた。桜の絵を押さえておくためだ。

この頃、明治神宮からDVD制作に関する最終的なゴーサインが出た。制作はすでに前年秋からスタートしているので、かなりずれてしまったが、それでも嬉しかった。

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この頃にツイッターを始める。これが今年の後半を加速することになる。

【5月】

4月最後の週から5月のスケジュール表を見ると、なんと、5回も明治神宮の深夜ロケに出かけている。スケジュールに書いていない日も、早朝や昼間には何回も撮影に出かけた記憶がある。大阪滞在のために遅れた分を取り戻そうと、必死だったのだろう。

【6月】

6月は久しぶりにライブ出演した。新宿の白龍館というチャイニーズレストランで、NSOのメンバー、高橋全さんとのコラボだった。なんだか、尚ちゃんが欠席したNSOみたいだったが、(笑) 内容はとても濃かった。また、6月24日から大阪に行っている。このときは、大学の同窓会に出席するためだった。何十年ぶりの懐かしい顔に出会う。


*写真は本文とは関係ありません。

【7月】

7月は何かと忙しかった。目立ったものだけでも、

  • サーロとの初ライブ
  • 東大での講演
  • 第1回 Joe’s Bar 開催

3本あり、それ以外にも打ち合わせがとても多かった。近所のなじみのBarで始めた「Joe’s Bar」が思わぬ大盛況だったのが嬉しかった。

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【8月】

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8月のブログを見ると、ラジオ出演と、『Joe’s Bar』の告知だけ。この頃から、ツイッターにウェイトがいってしまい、ブログが怠けがちになってくる。予定表を見ると、明治神宮の夜中ロケに3回出かけている。いよいよ制作の追い込みに入っていたのを思い出す。また、この月、大阪に2回行っている。いったい今年何回行ったんだ!って思ってします。

【9月】

この月もブログは、ラジオ出演の告知と、ライブのお知らせだけだ。9月にはいり、いよいよ明治神宮DVDの締め切りが目前に迫り、目が血走り始めることになる。9月後半から10月にかけての緊張感は、もう二度とゴメンだと思うくらい、凄かった。それほど制作が遅れていたのだ。本当にギリギリのギリギリで、間に合うことになる。

【10月】

10月も目が血走ったまま突入した。ギリギリのタイミングでオーサリングスタジオに飛び込んで、マスターを仕上げ、工場へ直送した。パッケージの最終稿も上がり、いよいよ佳境。すべてを工場に納品した時点で、全身脱力。まさかここまでたどり着けるとは思っていなかった。しかも、工場から仕上がったDVDが届けられたのは僕の誕生日だった。何か運命的なものを感じる。

【11月】

さて、なんと、11月以降はブログを書いていない!これはツイッターの影響に違いない。だいたい書きたいことはツイッターで書いているので、もういいか、と思ってしまうのだ。イカン!DVD『美しき神宮の森』が、無事予定通り、11月1日に発売され、評判も予想以上に良く、ホッと一息。その日は、明治神宮鎮座90年祭という大きな式典に出席させていただき、そのオープニングで、このDVDのダイジェスト版を上映していただいた。この式典が無事終わって、ドッと肩の荷が軽くなったのを覚えている。無意識のうちに持ち続けていたプレッシャーは相当なものだったことに、初めて気がつく。

【12月】

11月に、「来月ロスに帰ります」とツイートしたおかげで、打ち合わせの問い合わせが殺到した。いつもそうなのだが、「帰る」と言うと、こういう現象になる。ときどきウソでも「帰る」と言ってみようと思う。(笑) 12月8日の出発前日までラジオの収録、打ち合わせ、飲み会が続いた。そこから逃げ出すようにLAに帰ってきた。この一年間の疲れがドッとでたのか、最初の1週間はずっと寝ていたような気がする。

そんなわけで、駆け足で振り返った2010年。明治神宮のDVD制作に明け暮れた感が強い。この重責から解放された今、次へとむけて心構えも新たに、進んでいこうと思う。ロサンゼルス時間では、あと4時間ほどで新年を迎える。今年一年、皆様、本当にありがとうございました。皆さんの応援を心の支えに、一年頑張ってこれたように思います。どうか、2011年も、同様にご支援のほど宜しくお願い致します。

ジョー奥田