奥多摩録音ロケ

出直しだ!

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一昨日、早朝奥多摩に向った。録音機材を背負い、パソコン、着替えなどの
その他の荷物を転がし、電車に乗った。代々木ー新宿ー立川 と乗り継ぐ。
立川から拝島経由で武蔵五日市駅に到着。
ふぅ〜〜〜! 荷物が肩に食い込み、全身汗まみれ。
さらに、武蔵五日市駅からバスで1時間。終点の数馬にとうちゃ〜く。民宿はそこから
坂道を10分ほど上ったところにあった。どへぇ〜〜〜!! ちかれた〜〜〜〜
荷物を置いて、近所を散策&ロケハン。民宿の隣りの旅館でお昼を食べる。
その後、試しに都民の森まで歩いてみる。その日はこれ以上ないというくらの
良いお天気。炎天下、舗装道路の登り坂を延々歩く。きっつ〜〜〜!
約1時間ほどで、都民の森の駐車場に到着。そこではバイク族のたまり場に
なっているようで、来るバイク、出ていくバイクの爆音がひっきりなしに
聞こえる。録れないじゃん!! 時間をはずすしかないなあ、、と思いつつ、
都民の森に入ってみる。
う〜〜〜ん、、、なんか違う。何がと言われてもよく説明出来ないのだが、
身体が、なにか違うと言っている。早々に森を出て、帰りはバスに乗る。
宿の周辺も録れそうなところもあるのだが、まず護岸工事のため、河原に
降りれるところがまったくない。う〜〜〜ん、、、、困った。
しかもどこに行っても、近所の民家や民宿のクーラー、ポンプ、冷蔵庫などの
モーター音がウゥ〜〜〜ン とうなっている。これには僕もうぅ〜〜〜ん・・・!
この日は宿でビールを飲んで早々にふとんに入ったのだが、どこからともなく
入ってくる蚊とブヨ、それにふとんのかび臭さでなかなか眠れなかった。
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翌日、4時半に起きてさらにロケハン。今度は録音機材を担いで、
そこらをウロウロ。モーター音から離れようとするのだが、どこまで行っても
聞こえてくる。なんとか録れそうなところを探して録ってはみたが、
もう気分が録る状態じゃないのに気がつく。だめだ〜〜〜 録れない!
僕は気持ちで録る方なので、もうこうなっちゃうと絶対に録れない。
そうこうしているうちに、夜が明けてきた。空模様がよろしくない。
台風が近づいてきている所為だろう。なんだかなあ、、、
いろいろと考えた末に、撤収を決意。
荷物をまとめ、朝一番の7時のバスに飛び乗った。それと同時に
雨がどばぁ〜〜っと降ってきた。
そんなわけで、それほど沢山の素材は録れなかったのだが、まあしょうがない。
そういう時もある。というか、いつも録れないことの方が多いのだから。
また出なおそう。

奥多摩録音ロケ

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いよいよ明日から奥多摩に録音ロケに行く。久しぶりの録音ロケなので
なんだかウキウキと心が踊る。知らない土地に行く時はいつものことだが、
何がおこるかなという期待が半分、ちゃんと良い音が録れるかな、という
不安が半分。なんだか遠足の前の日のように心が浮き立っている。
今回のロケは、8月30日からスタートする東京国際フォーラムでの
イベントのための音を録るために行く。東京の水の源の音を録るためだ。
東京も奄美大島や屋久島にある小さな集落と同じで、後ろに山があり
前に海があり、その間にある平野に集落が出来る。東京も集落なのだ。
ただ巨大に広がっているだけだ。そしてそこを川が流れ、人々の生活を
支えている。水が無ければ人は生きていけない。それは都会であろうが
離島であろうが同じことだ。水は命のみなもとなのだ。
今回のイベントではそういうことを表現出来たらいいなと思っている。
以前、奥多摩にロケハンに行った時に、軽く録音してみたが、車の音が
大き過ぎて使える音源は録れなかった。また梅雨の雨続きのため、川の
水かさが増え、やや濁りもあった。それでも川は美しく雄大に水を下流へと
届けていく。この奥多摩の美しい水が、都心に近づくにつれて見事に
濁っていく。都民全ての命を支える水が、恐ろしいほど汚れてしまっている。
生活排水や工業排水を川に流し込むシステムを作っている人は、その水を
自分の家族や子供に飲ませることと引き換えに、いったい何を手に入れて
いるのだろう。
そんなことを考えると悲しくなってしまうが、奥多摩の美しい自然の音、
ちゃんと録れるのだろうか。今はその方が気掛かりだ。美しい音を
都会に住む人達に届けたいと思う。楽しみにしていて下さい。