祭りの後(1)

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世紀の一大イベント、皆既日食が終わった。脱力感のなか、宿へと向う。
機材を降ろし、部屋に運び込む。自分としてはやや悔いの残る気持ちもあり、
少し気分的にはダウン気味。
とりあえずひとりお疲れ様ということで、冷蔵庫のビールを飲み始める。
その時、ゴーという轟音が響く。外を見ると暴風雨だ。
そうかあ、、、曇っていて不運だったなと思っていたが、考えてみれば
よくお天気がもったな、ってことだったんだな、と思うと悔やむ気持ちも
収まっていく。
ゆっくりとひとりで宿のレストランで夕食。ここのレストランは最高だ。
本当に何を食べても美味しい。サービスもとっても行き届いていて、
とても気持ち良く食事が出来る。今日は「やけうち弁当」にする。
幕の内的に、沢山の種類のおかずが少しずつ盛り合わせられている。
それに「れんと」をミニボトルで。はぁ〜〜〜・・・・
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仕事が終わった脱力感と反省と達成感の入り交じった思いに
浸りながら、奄美の夜を味わった。
部屋に戻り、昨日宮崎緑さんにいただいた「れんと」を
飲み続けた。いろんな思いが頭を交錯する。奄美大島は本当に
学びの多い島だ。来る度にいろんなことを経験させてくれて、
多くのことを学ばせてくれる。心地良い酔いの中、眠りにつく。
久しぶりの朝寝坊。奄美に来てからずっと3時起きだったので、
本当に久しぶりに良く寝た。昨日の疲れも取れてすっきり
目覚めることが出来た。
機材と荷物を車に乗せ、チェックアウトを済ます。
今日はなにも「やらなければいけないこと」がない。自由だ!
さあ、どこへ行こうかな。昨夜、お気に入りの曲ばかりを集めて
作ったドライブ用のCDを入れ、さあ出発。
そうだ、奄美パークに行って、一村の絵をゆっくり見よう。
途中、ひさ倉によって鷄飯を食べる。美味しい〜〜!
奄美パークに到着。皆さんにご挨拶して、さあ見ようと思ったら、
大声で走りまわる親子連れ2組に遭遇。この人達は何故、自分たちが
人の楽しみを奪っているということに気がつかないのだろう。
しかたなく早々にギャラリーを後にする。
気を取り直して、名瀬へと向う。大好きな音楽を聞きながら
足取りも軽い。ルンルンだ。
今日は奄美市の中心街、名瀬のホテルに泊まることにした。
チェックインを済ませ、街をぶらぶら散歩する。
さあ、何をしようかな。そうだ、夜の森を録りに行こう。
僕が奄美で最も好きな森。そこは名瀬から1時間くらいで行ける。
機材を用意して、早速出かける。森につくと夕暮れ時だった。
それから2時間、たっぷり夏の森の夕暮れを録る。
時計を見ると9時前だ。今夜は新月の翌日なので、月も無く、
森はまさに漆黒の闇だ。さあ帰ろう。おなかがすいた。
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ここでまた意外な出逢いがあった。食事を済ませ、軽く一杯
飲んで帰ろうと、ASIVI というライブハウス&バー に入った。
ええ〜〜!!
カウンターにいたのは歌手の萩原かおりさんだ。
萩原さんは奄美大島2世で、東京にお住まい。東京でもめったに
お会いすることがないのに、まさかこんなところで会うとは。
いやぁ〜、お久しぶりです、と話に花が咲く。
すっかり楽しい時間を過ごさせていただいて、宿へと戻る。

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