Monthly Archive: 7月 2005

愛知博・奄美プロジェクト


今、愛知博に来ている。市民パビリオンというところで開催されている
『奄美プロジェクト・地球の授業』というイベントの講師役だ。
「授業の講師」なんて恐れ多い。学生時代は授業が始まり出欠をとり終わると、
まっさきに教室を抜け出して遊びに行っていたので、まさか先生役を仰せつかるとは
思いもしなかった。

そういえば、高校時代、古文を受け持っていたおばあちゃんの先生がいた。
この先生、すごい近眼で、教室の後ろの方になると生徒の顔すら 良く分からなかった。
だから、出欠をとるときは、必ず人数を数えてから一列ごとに出欠をとっていた。
そのころ学校の中をうろついているノラ犬がいて、弁当の残り などを与えて、
みんなでかわいがっていた。あるとき、そいつを教室に連れてきて、学生服を着せ、
その古文の時間にイスに座らせておいたら、そのおばあちゃん先生、 ちゃんと
ひとりとして勘定してたっけ。
・・・って、ぜんぜん愛知博とは関係ないんですけどね。
この『地球の授業』奄美大島がテーマで、写真家、大学教授、森のレンジャー などが
日替わりで1日3回づつ講演をすることになっている。それにまざって僕も奄美の
自然の音の話などを実際に音を聴かせながら、おしゃべりするわけだが、実は僕だけが
奄美出身者ではないのに気がついた。それでも呼んでもらったってことは、かなり
光栄なことなのかもしれないな、なんて思う。
昨日、3回目の講演の直前に、インドネシアの王妃がやってきた。
英語が話せるということで、いろいろと話をしていると、僕のやっていることに
とても興味を持たれて、インドネシアに来たことはあるか、(ない)いろいろ
質問された。お土産に僕のCD「Amami」を差し上げるとたいそう喜ばれて、
お返しに王妃がご自身で進められているプロジェクトに関する記録を集めたDVDと
名刺をくださった。ひょっとするとインドネシアに呼んでもらえたりして・・・(笑)
それにしても、さすがに万博、いろんな人に会えるのが嬉しい。
昨日は奄美から写真家の浜田太さんが今日の授業のために奄美から来られた。
浜田さんは長年奄美の自然を撮り続けておられ、数多くの写真集を出されている。
僕も何冊か拝見したのだが、息を飲むほど美しい写真を撮られている。
いつかお会いしたいなと思っていたので、浜田さんを紹介してもらったときは
本当に嬉しかった。さらに嬉しいことに、浜田さんは僕が奄美の自然を録音して
いることをご存知で、お噂はよくうかがっていますよ、と言って下さった。
その夜は、このプロジェクトのリーダーで音楽評論家の増渕英紀さんご家族と
浜田さんとで、名古屋名物の手羽先屋『山ちゃん』へご飯を食べに行った。
ここには奄美の黒糖焼酎が何種類も置いてあることを発見。僕と増渕さんの
目が光る。浜田さんの目も一瞬キラリと光ったのだが、次の瞬間、
「いやぁ〜明日は講義だから早寝しないと・・・」とやや消極的な発言。
しかし、2杯の生ビールの後にこの発言は撤回される。
「ん?里の曙あるの? グラス買い? ボトルでとろうよ、ボトルで。」
いきなり積極的になった。
その後、増渕さんの部屋で差し入れの黒糖焼酎(希少な銘柄だそうだがなにか忘れた。)
を軽く飲んで(もちろん浜田さんも)速攻で眠りについた。

初日

セントラル楽器を出て左に行き、商店街の十字路を越え、さらにまっすぐ100m ほど
行くと、右手に『アルケディア』の看板が見えた。
『こんちわ〜』『はぁ〜〜い』
店長さんとおぼしき人が奥から返事をしながら出てきた。
最初、『ん? 見慣れない風采だな、、、だれかな?』
といった表情でこちらを見ていたので、
「そこのセントラル楽器の店員さんに聞いて来ました。」
というと、ああ、そうですか、と表情が和らいだ。彼が店長のかわぎりさんだった。
どうぞ、と勧められたイスに腰かけ、前掛けをかけてくれた。
かわぎり「観光ですか?」
僕「いえ、仕事なんです。」
かわぎり「どんなお仕事されてらっしゃるんですか?」
僕「自然の音を録音しに来ました。」
かわぎり「はぁ〜〜??」
詳しく説明すると、「へえ〜面白いですね〜」と言って笑っていた。
それからいろいろと奄美の街のことや、山の話などで盛り上がって、楽しい時間を
すごしているうちに、髪は切り終わった。
僕がいろいろと奄美のことを聞くものだから、かわぎりさんはこう言った。
「ここから来た道を少し戻ると、『あまみ庵』という古本屋さんがありますよ。
そこに森本さんというおやじさんがいるから、僕からの紹介と言えばいいから
いってごらん。彼は奄美の自然のことは詳しいから。」
と教えてくれた。お礼を言って、早速『あまみ庵』に行ってみることにした。
アルケディアからは50m と離れていない距離にあり、すぐに見つかった。
2階建てで、1階にはCDや新刊本が置いてあり、2階が古本コーナーで、森本さんは
2階にいると聞いていたので、入ってすぐの細い階段を2階へと上がった。
「こんにちわ〜。森本さんですか?」
レジの前に座っていたおやじさんに声をかけたら、その人が森本さんだった。
「そこのアルケディアのかわぎりさんに教えてもらったんですけど・・・」
と話を切り出し、自分が何をやっているかを説明して、奄美のことを教えて下さい、
というと、やっぱり「へぇ〜〜面白いことやってるね〜」と笑いながら、
何冊かの本を見せてくれた。ひとつは、常田守さんという方が撮られた写真集だった。
もうひとつは、浜田康作さんという方の写真集『うたばうたゆん』だった。
       
いろいろと話をしているうちに、森本さんが、「あ、そうだ、常田さんを紹介して
あげるよ。これ電話番号。僕から聞いた、っていってかけてごらん。」
と言って、電話番号をメモに書いてくださった。
「ありがとうございます。早速かけてみます。」
「じゃあ、この電話を使ったらいい。」と店の電話を貸してくれた。
あいにく常田さんは不在で、メッセージを残しておいた。
2冊の写真集を買って、森本さんにお礼をいい、店を出た。
そろそろ夕方になっていて、ロスの奄美会の方が紹介してくれた永田さんという方と
夜会うことになっていたので、ホテルに戻って支度をすることにした。
約束の時間にロビーに降りると、その方ともうひとり若い男性がいた。
その若い男性は、『観光ネットワーク奄美』という会社の社長、西條さんだった。
永田さんはちょっと急用が入ったので、西條さんと飲んでいてください、後で
合流します、とおっしゃって、先に帰られた。

↑ビタミンハウス
僕らはホテルを出て、夜の名瀬の街をぶらぶら歩き、『びたみんはうす』という
こじんまりした若者向けの居酒屋に入った。そこには西條さんのお友達がすでに
飲んでいて、合流する形になった。
う〜ん、初日からどんどんいろんな人に会うものだな、と思いつつ、
黒糖焼酎を飲んだ。

到着

いかんいかん! すっかりさぼり癖がついてしまった。さんざん前フリをしたあげく、
まだ奄美にたどり着きもしてないぞ。続けて読んでくださっている皆様、ごめんなさい。
というわけで、2年前の1月31日、生まれて初めての奄美大島に到着するのです。
空港についてまず思ったこと。『暑い!』
その日はとてもお天気のいい日で、1月末とは思えない暖かさ。早速ジャケットを
脱いで、袖無しTシャツ一枚になる。ロスの奄美会の方が手配して下さったホテルの
送迎バスが待っていてくれて、それに乗り込み、一路名瀬の街へと向う。
名瀬は奄美で一番大きな街で、ここには普通の街にあるものはなんでもある。
道路標識のローマ字表記だと、『Naze』となっているので、『なぜ』と発音するのが
正しいようだが、多くのお年寄りは『なせ』と濁らない。昔は『なせ』と言っていたが
町名変更みたいな感じで『なぜ』となったそうだ。
僕は音がきれいなので、それ以降ずっと『なせ』ということにしている。

↑名瀬の商店街の入り口。この日は雨。というか奄美は雨が多い。
ホテルにチェックインして、早速名瀬の街を徘徊することにした。
商店街をうろうろしていると、「セントラル楽器」という看板をすぐに見つけた。
『あ!ここかぁ!』
僕はこのセントラル楽器には是非来たいと思っていたのだ。というのは、ネットで調べて
いるときに見つけたのだが、ここは奄美の島唄のCDを沢山出していて、元ちとせが
15才の時に録音したCDも出していたのだ。そのCDは、ロスの奄美会の方が偶然
持っていて、お借りして聴いたのだが、本当に素晴らしかった。この唄を僕の奄美のCD
の中で使いたいなと思って、その交渉にセントラル楽器に行こうと決めていたのだ。
こんなに簡単に見つけてしまうとはなあ、、、、と思いつつ、心の準備も出来ていないし
などと迷いつつ、え〜い!いっちゃえ! と思いきり、お店の入り口をくぐった。
入り口を入ると、三線(サンシン=奄美、沖縄の三味線)が置いてある以外は、
普通の地方都市の商店街にある楽器店とかわらない雰囲気だった。
若い女性の店員さんがいたので、
『あの〜おそれいりますが、社長さんいらっしゃいますか?』
と訊ねると、今、出張中で奄美にいらっしゃらないとのこと。
そっか、まあいいや、心の準備も出来てないしな、、、とちょっとホッとしつつ、
店内をうろうろ。一角に島唄のコーナーがあり、CD、カセットがどっさり置いて
あった。へ〜〜、島唄歌う人って、結構いるんだなあ、、、あ、元ちとせのもあった、
おっ、若い人もいるなあ、、でも年配の人も多いなあ、、、などなど、思いつつ、
中村瑞希(なかむらみずき)というアーティストのCDを買うことにした。
ジャケットの写真が可愛かったからだ。
レジでお金を払いながら、さっき話した彼女に街のことを少し聞いた。
髪を切りたかったので、このへんにお勧めのサロンがないか訊ねた。
彼女は『アルカディア』という店を勧めてくれて、丁寧に道順を教えてくれた。
そこはその楽器屋さんからほんの5分くらいのところだったので、早速行ってみる
ことにした。

↑アルカディア。写真を撮った日は臨時休業だった。

ライブのお知らせ

しばらくご無沙汰してしまって、申し訳ないです。
いろいろありまして〜〜・・・・まあ、言い訳はしますまい!
さて、お知らせです。
今度、8月6日に、横浜モーションブルーでライブをやることになりました。
僕の長年の友人で、日本屈指のジャズオルガンプレーヤー「KANKAWA」 との
コラボレーションです。普段はハモンドB-3 を武器としてあばれまわる
「KANKAWA」ですが、今回はピアノソロでやるそうです。
僕は「ネイチャーサウンドアーティスト」として出演します。
まあ、自然音を流すDJ みたいな役ですね。自然音に加えて、エレクトリックドラムも
演奏する予定です。
motionblue.gif
場所は横浜モーションブルー。
なぁ〜かなかオシャレなクラブのようですよ。自然音と生ピアノのコラボ。
きっと面白いと思いますので、お暇な方は是非お越し下さい。
詳細: 8月6日 ※Showtimes_6:30pm & 8:30pm (open_5:00pm)
   charge:¥3,675(税込) 7/16(土)チケット発売開始
場所: 横浜モーションブルー http://www.motionblue.co.jp/
〒231-0001 横浜市中区新港一丁目1番2号 横浜赤レンガ倉庫2号館
045−226−1919