Yearly Archive: 2009

Sさんの死

先週、Sさんが亡くなったとの知らせをもらった。
僕の誕生日の翌日だった。あわてふためき、取るものも取り敢えず
ご自宅へと駆けつけた。そこには生前と変わらぬ笑顔をたたえて
横たわるSさんがいた。今にも起きてきて、「お〜〜」と
手をさし出してくれそうなほどの安らかなお顔だった。
Sさんは僕の友人のお父様で、僕が中学の頃、歩いて数分の
ところに住んでおられた。その後転勤されたが、友人に会いに
行く度にお会いし、食事をご馳走になったりしていた。
そして20数年の月日が流れる。
3年ほど前、僕が東京に拠点を持ち住み始めた頃、Sさんが横浜に
住んでいらっしゃることを知る。すぐに会いに行った。
Sさんは「お〜〜」と手を差し出し、握手してくれた。
その日は鳥鍋をしようということになり、僕が作った。
僕と同様、濃い味が好きなSさんはとても美味しそうに食べてくれた。
「またこの鳥鍋を作りに来てくれ」
それから月に一度くらいのペースで鳥鍋を作りに行った。
毎回、とても美味しそうに食べてくれて、本当に喜んでもらえるのが
嬉しかった。僕の父は亡くなって10年を越えたが、Sさんは
父にとても似ていた。それもあって、まるで自分の父親にやり残した
親孝行をさせてもらっているような気がしていた。
Sさん一家は僕のことを、僕の両親や姉が呼んでいたように
「たけちゃん」と呼ぶ。
僕が仕事で忙しくてなかなか行けない時、Sさんは
「たけちゃんはどうしてるんだ。また鍋を作りに来るように言ってくれ」と
お母様や友人に伝えていた。
入院されてから1度だけ前日に鳥鍋を作り、それを病院に持って行った
ことがある。それを美味しそうに食べる姿が最後となった。
死は人間が誕生するのと同様に、祝福されるべき出来事だと思っている。
ひとつの人生を無事に全うしたことに対して、おめでとうと言って
しかるべきだと思っている。
そう考え始めたのは、父の死をむかえる直前だったと思う。
それでも父が死んだ時は泣いた。本当に悲しかった。
残された者にとっては、やはり悲しいには違いないのだ。
別れるということはやはり心引き裂かれるように痛い。
僕のことを自分の息子のように可愛がってくれたSさん。
またいつかどこかで会いましょうね。
それまでは、「さようなら」
そして、これからもよろしく!

オンザロック


僕が『オンザロック』と言うと、お酒の話だとお思いだろうが、今回は違う。
ある日、いつものように明治神宮を散歩していたら不思議なものを発見。
宝物殿の前にある広いはらっぱの真ん中にに流れる小さな川。
そのほとりにいくつか大きな岩があるのだが、その岩の中のひとつに
丁寧に文章が書かれているのを見つけた。

写真を見ていただけるとお判りのように、とても丁寧に書かれている。
良く見てみると、英語ではない。僕には何語なのかも判らない。
なんだか詩のようにも見えるのだが、さっぱり内容が判らない。
誰が、何故、そして何を書いたのだろう。
もし判読出来る方がいらっしゃったら、教えていただきたい。

Sand Animation

サンド アニメーション(Sand Animation)というのをご存知だろうか。
これは前回の日記「泉州に生まれて育ち〜」のコメント欄に、僕の友人の
ロス在住のカメラマン、茅野裕樹さんが教えてくれた。
見てみて心の底から驚いた! スゴイ!スゴ過ぎ!!
ショーは若くて美しいサンドアニメーターの Kseniya Simonova が
大きなロウソクに火をともすところからスタートする。
水平に置かれた台の上に敷き詰められた砂。そこに恐ろしいほどの
スピードで、指と手で絵を描いていく。その表現の美しいこと。
そして、一度描いた絵の上にさらに絵をたしたり、一部を消して
まったく違う絵を描いたりしながらストーリーを展開していく。
会場のオーディエンスはあまりの美しさと、ストーリー展開の
素晴らしさに思わず涙する。
恐らくウクライナ語だと思われるナレーションが理解出来なくて
残念だったが、それを差し引いても十分心に響く感動があった。
ウクライナが生んだ美しきアーティスト、Kseniya Simonova。
才能と美貌を兼ね備えた若き天才だ。
是非見てみてください。

*HIROKI、すごいもの教えてくれてありがとう!

『泉州に生まれて育ち〜』

皆さん、「泉州」をご存知だろうか。
泉州というのは、大阪府南部に位置する、高石市、泉大津市、忠岡町、和泉市、
岸和田市、貝塚市、泉佐野市、熊取町、田尻町、泉南市、阪南市、岬町を
含む地域をひっくるめて「泉州」と呼ばれている。
僕は大阪市内に生まれ育ったのであまり縁はなかったのだが、
ネットサーフィンをしていてめちゃくちゃに面白いものに
ぶちあったったのでご紹介しよう。
泉州、岸和田、と言えばご存知「だんじり祭り」。
この勇壮な祭りをテーマにした「うわさのまつり」という動画を発見。
これがめちゃくちゃ良く出来ているんですよ。
曲を作られたのは、地元のミュージシャンたばたのたぁさん。
歌っているのはご子息のTABASUKEさん。
CGを作られたのは、泉佐野市で「大工食堂」という食堂を
経営されているダイクマコトさん。
曲も映像も本当に素晴らしく楽しいんです。
一度見ただけで「泉州に生まれて育ち〜〜」という
フレーズが頭にこびりついてしまいます。
是非、ご覧になってみて下さい。
*動画「うわさのまつり」はこちら

DVD、10月7日発売!


自然写真家の高砂淳二さんとのコラボDVD第三弾『Into the Light』の
予約受け付けが始まりました。
これでようやく三部作が完成したわけだ。昨年の4月頃に企画が持ち上がり、
打ち合わせを開始して以来だから、1年半近く関わってきたプロジェクトだ。
写真家の方とこれほどがっぷり組んで作品を作ったのは初めてだったので、
本当に良い経験になった。これは今後の作品作りに生かせるような気がする。
一作目は『風』、二作目は『水』がテーマだったが、この第三作目の
『Into the Light』は『光』をテーマにしている。
光そのものには音はないが、光をとりまく環境には音がある。
本当に息を飲むほど美しい高砂さんの写真と、美しい地球の音を
たっぷり楽しんでください。
3作ともお買い上げの方には・・・(^-^ゞ
まだ未定ですが、何かオマケがもらえることになるかも。
発売元のジェマティカレコーズが、現在検討中だそうだ。
過ぎ去った『夏』をもう一度おウチで楽しんでください。
*『IInto the Light』のご予約はこちらから

ただいま充電中!

9月4日、高砂さんとのコラボDVDの音声ファイルを納品した瞬間、
放心状態が始まった。
ここ数ヶ月、過密なスケジュールに追いまくられ、心から待ち望んだこの瞬間。
もちろん数日間は仕事をやりとげたという達成感と、心地良い解放感に
ひたっていたのだが、それが過ぎると強烈な脱力感に襲われ始めた。
自分を追い詰めに追い詰めながら、制作モードを続けてきたその緊張感が、
一気に解き放たれ、その変化に身体と心が追いついていない感じだった。
「やることがない」
そのことが重くのしかかってきて、遂には気分が沈みがちになり始めた。
イカンイカン! この時を楽しまないと!
どうせすぐにまた忙しくなるのだから、今のうちにたっぷりこの時間を楽しもう!
やっとそう思えるようになった。
そんなわけで、ただいま充電中!
久しぶりの休暇を楽しんでいます。(^_^)

DVD三部作、完成間近!

自然写真家の高砂淳二さんとのコラボDVDの3作目が完成間近となった。
3作目のテーマは「光」、ということで、タイトルは『Into The Light』
に決まった。発売日は近々に正式発表になると思うのだが、おそらく10月
始め頃ではないかと思う。
3月から制作を続けてきたこのシリーズも3作目が完成すれば
3部作として完了!! この半年間はずっとこの制作にかかりっきり
と言っていいくらいだったので、これでホッと一息だ。
そんなわけで、1作目の『Touch The Wind』に続いて、
2作目『Feel The Water』のサンプル映像もYouTubes にアップされた。


この映像を見て、短かった夏をもう一度楽しんでください。

新作CDのお知らせ


新作CDのお知らせです。
「AQUA」と「BREEZE」というタイトルの2枚のCDに参加した。
これはソニーミュージックとマルイの共同企画プロジェクトで、
多彩な顔ぶれのアーティストが参加しているコラボCDだ。
参加アーティストは、
溝口肇、村松健、日向敏文、中西俊博、高下次郎、松谷卓、
羽毛田丈史、比類いづみ、島田璃里、Arico、G-CEF(敬称略)
いろんなアーティストの作品が並び、その曲間に自然音が
配置されている。
NSOとはまたかなり趣が違うので、興味のある方は
チェックしてみてください。
*マルイの通販サイトはこちら

『Heart & Beat』

heatbeat.jpg
僕の長年の友人がオリコン・ブログに『Heart & Beat』という音楽小説の
ポータルサイトを運営していて、これがとてつもないヒット数を得ているそうだ。
この方との付き合いは25年近くになる。
最初にニューヨークで出逢い、その後何度も一緒に仕事をさせてもらった。
音楽業界の先輩であり、仕事仲間であり、僕の最大の理解者であり、
僕が東京に拠点を移すにあたっては、多大な協力と応援をしてくれた
大恩人でもある。
そのサイトで僕の事を紹介してくれた、というので見に行ってみたら、
なんだかこそばゆいほど誉めてくれて、照れくさかったが嬉しかった。
このサイトの音楽小説もなかなか面白いので、興味のある方は
のぞいてみて下さい。
*音楽小説サイト『Heart & Beat』はこちら

博多よかとこ!

久しぶりの福岡への旅は最高に楽しかった!
定刻どおり、午後2時に福岡空港に到着。地下鉄でたったの2駅で
福岡の中心街、博多駅に着く。なんだ、このアクセスの良さは。
駅に光アーティストの松尾さんが迎えに来てくれた。
「いらっしゃ〜い!」
「いやぁ〜〜、ホントに来ちゃったよ〜〜」
近所のカフェでしばし雑談タイム。お互い、今後、もっと違った形ででも
一緒に何かやっていきたいと思っていて、アイデアを交換し、策を練る。
こんな雑談の中から、あっ!と思うようなことを思い付いたりするものだ。
そこから松尾さんの仕事場へ。
あらかじめ、おおまかなライブの流れは伝えてあったのだが、
松尾さんはすでにいろんなネタを用意してくれていた。
それがもうドンピシャなんですよ! 美しいのひと言。

あっさり打ち合わせも終わり、さあ博多の街へ。
松尾さんが予約してくれていたお店へ。
ここは魚屋さんが経営してるそうで、新鮮なお魚がウリとのこと。
まぁ〜出てくるもの出てくるもの美味しいなんてもんじゃない。
ヤバイっす!!
ビール、ビール、焼酎、しょうちゅう、ショウチュウ・・・

さてでは次へ、とお店を移動。こじんまりとした居酒屋風の小料理屋さんへ。
松尾さんの友人も合流して、飲み、飲み、、、、、飲み!
こんな美味しいものがあふれる街、人が優しい街、、、
福岡、最高!!