書家の紫舟さんに会った。
お会いする前に、彼女のホームページhttp://sisyu.sinayaka.comを見て驚いた。
その作品の持つ力、優しさ、独創的なアイデア、すべてが卓越していた。
彼女の作品を見た時に、ベーシストのジャコ・パストリアスを思い出した。
多くの人が努力を重ね、なんとか乗り越えようとしているハードルを、なにげなく
軽々と乗り越えてしまった、そんな印象を受けた。ジャコはまさしく誰もが認める
天才的なプレーヤだったが、紫舟さんにもおなじ匂いを感じた。
僕の前作『川へ帰ろうー四万十川』を以前から聴いてくださっていて、とても
気に入って下さっているとのこと。新しい作品『AMAMI』を差し上げて、
彼女のポートフォリオを見せてもらった。そこにはいわゆる書家の域をを楽々
越えてしまったアートの世界があった。絵も描かれるのだが、その絵も本当に
素晴らしかった。
彼女は画家にもなりたいそうだ。
曰く「書家は天職です。でも画家は好きでやりたいことなんです。」
とのこと。彼女ならきっと素晴らしい画家にもなるだろうと思った。
そして、近い将来、一緒にコラボレーションしましょうと約束して
別れた。
*紫舟さんが書いた、浜崎あゆみ主演映画「月に沈む」の題字。
写真は渋谷のデカ看板。