セントラル楽器を出て左に行き、商店街の十字路を越え、さらにまっすぐ100m ほど
行くと、右手に『アルケディア』の看板が見えた。
『こんちわ〜』『はぁ〜〜い』
店長さんとおぼしき人が奥から返事をしながら出てきた。
最初、『ん? 見慣れない風采だな、、、だれかな?』
といった表情でこちらを見ていたので、
「そこのセントラル楽器の店員さんに聞いて来ました。」
というと、ああ、そうですか、と表情が和らいだ。彼が店長のかわぎりさんだった。
どうぞ、と勧められたイスに腰かけ、前掛けをかけてくれた。
かわぎり「観光ですか?」
僕「いえ、仕事なんです。」
かわぎり「どんなお仕事されてらっしゃるんですか?」
僕「自然の音を録音しに来ました。」
かわぎり「はぁ〜〜??」
詳しく説明すると、「へえ〜面白いですね〜」と言って笑っていた。
それからいろいろと奄美の街のことや、山の話などで盛り上がって、楽しい時間を
すごしているうちに、髪は切り終わった。
僕がいろいろと奄美のことを聞くものだから、かわぎりさんはこう言った。
「ここから来た道を少し戻ると、『あまみ庵』という古本屋さんがありますよ。
そこに森本さんというおやじさんがいるから、僕からの紹介と言えばいいから
いってごらん。彼は奄美の自然のことは詳しいから。」
と教えてくれた。お礼を言って、早速『あまみ庵』に行ってみることにした。
アルケディアからは50m と離れていない距離にあり、すぐに見つかった。
2階建てで、1階にはCDや新刊本が置いてあり、2階が古本コーナーで、森本さんは
2階にいると聞いていたので、入ってすぐの細い階段を2階へと上がった。
「こんにちわ〜。森本さんですか?」
レジの前に座っていたおやじさんに声をかけたら、その人が森本さんだった。
「そこのアルケディアのかわぎりさんに教えてもらったんですけど・・・」
と話を切り出し、自分が何をやっているかを説明して、奄美のことを教えて下さい、
というと、やっぱり「へぇ〜〜面白いことやってるね〜」と笑いながら、
何冊かの本を見せてくれた。ひとつは、常田守さんという方が撮られた写真集だった。
もうひとつは、浜田康作さんという方の写真集『うたばうたゆん』だった。
       
いろいろと話をしているうちに、森本さんが、「あ、そうだ、常田さんを紹介して
あげるよ。これ電話番号。僕から聞いた、っていってかけてごらん。」
と言って、電話番号をメモに書いてくださった。
「ありがとうございます。早速かけてみます。」
「じゃあ、この電話を使ったらいい。」と店の電話を貸してくれた。
あいにく常田さんは不在で、メッセージを残しておいた。
2冊の写真集を買って、森本さんにお礼をいい、店を出た。
そろそろ夕方になっていて、ロスの奄美会の方が紹介してくれた永田さんという方と
夜会うことになっていたので、ホテルに戻って支度をすることにした。
約束の時間にロビーに降りると、その方ともうひとり若い男性がいた。
その若い男性は、『観光ネットワーク奄美』という会社の社長、西條さんだった。
永田さんはちょっと急用が入ったので、西條さんと飲んでいてください、後で
合流します、とおっしゃって、先に帰られた。

↑ビタミンハウス
僕らはホテルを出て、夜の名瀬の街をぶらぶら歩き、『びたみんはうす』という
こじんまりした若者向けの居酒屋に入った。そこには西條さんのお友達がすでに
飲んでいて、合流する形になった。
う〜ん、初日からどんどんいろんな人に会うものだな、と思いつつ、
黒糖焼酎を飲んだ。

1 Comment

  1. かつみ

    びたみんはうすいいですよね(^-^)好きですよ♪

    Reply

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