旅の始まり2

奄美への旅を決めた僕は、早速奄美について調べ始めた。といってもロスからでは
資料もなかなか手に入らなかったが、それでもネットでわかる範囲で調べてみた。
そうこうしているうちに、僕の友人が
「ロスに『奄美会』という奄美大島出身者の会があるのご存知ですか?
私の友人が幹事さんをやっているのでご紹介しましょうか?」
と申し出てくれた。
「是非お願いします。」
数日後、モントレーパークにお住まいの奄美会の方とコーヒーショップでお会いし、
いろいろと島のお話をうかがった。そしてその方が、
『来週奄美会の新年会があるからそれに来るといいよ。いろんな人に話が聞けるから。』
『えっ? ほんとにいいんですか?』
『ああ、いいよいいよ。幹事さんに言っておくから。』

そんなわけで、ガーディナの鍋料理屋でひらかれた奄美会の新年会に出席させてもらった
のだが、それがまたかなりブッ飛んでて面白かった。
僕は友人に連れられて、やや早めに会場に着いたのだが、まだ数名の方しかいらっしゃら
なくて、所在なさ気に座っていると、
『あなたたち、、、ああ、うんうん聞いてるよ。まあ飲んで待ってましょう。
みんな島時間だから、遅いんだよ。』
そういってビールを勧められた。他の人達も、着いた順に座って、すぐにビールを飲み始
めている。なんとなく、こういう会の集まりでは、一応皆が集まって、はい、では乾杯、
という合図で飲みが始まる、というものだと思っていたので、いきなり飲むのもなあ、、
なんて思っていたのだが、まあこういうのものなんだろうと、勝手に飲むことにした。
これが島のスタイルなんだろうな、なんかざっくばらんでいいな、なんておもいつつ
勧められるままに飲んだ。
そのうち人が集まり始め、来る人達みんなに紹介され、どんどん酒を勧められた。
もちろん奄美の黒糖焼酎だ。これがまたうまいのだ。回りの人達に島の話をたっぷり
聞いて、そのうち唄を唄い始める人がいたり、踊り始めたり、まあにぎやかなこと!
いいなあ、、こういう人達がいる島なんだから、良いところに違いない!
帰りにはポケットにいっぱいの名刺と島の人達の電話番号をもらって、帰路についた。
いいなあ、、、島の人、、いいなあ、、、
こうして島への旅の準備は続くのでした。

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