そのきゅう

最初の白谷雲水境での山登りのダメージが癒えたころ、我々はもう一度白谷に
行くことにした。喉元すぎれば、、、というやつであろうか、あの辛さを忘れた
わけでは無かったのだが、それにもましてあの美しさに魅せられてしまったのだ。
おのおの前回の経験から学習し、装備に手を加え、持ち物チェックを入念にし、
いざ白谷へ。
前回は雨だったのに、この日はうって変わってドピーカンのいいお天気。
僕的には嬉しいのだが、撮影班はやや不満そう。というのは、音的にいうと
雨の日はあまり鳥が鳴かないので、晴れている方が嬉しいのだが、絵的に
いうと、苔や木々の緑は雨が降っている方が、色が深くて美しい。
なかなか利害が一致しないな、別行動するか、などといいながら、林道を走る。
さて登山口に到着し、重い荷物をよっこらしょと背負い、さあ出発。
最初の10分でまた吐きそうになるかなと思ったら、今回は大丈夫だ。身体が
慣れたのだな。ふんふん、今日は調子がいいぞ、と思っていると、もりもっちゃんが、
『今日はアカン!こらアカンで・・・』としきりに言い出した。
ここ数日の良いお天気が影響して、森が乾いているのだ。苔もややくすんだ
色になっている。雨の日の森の緑のしっとりと深くやわらかい感じを見ているだけに、
カラッと乾いた森はなにかいまいちグッとくるものがない。
それでも山道をどんどん進んで行ったのだが、最初のつり橋を渡ったときに
休憩動議が発令され、荷物を下ろして3人で会議が始まった。
『議長!提案です。今日の森は撮っても意味がないです。』
『議長、この乾いた森を撮るよりも、外に行ってせせらぎを撮りましょう。』
議長であり隊長である僕は決断を迫られた。それでも先に進みたい気持ちも半分、
無理して行って、何も撮れないくらいだったら別のロケーションで何か撮った方が
良いのではと思う気持ち半分。う〜〜〜ん、、、どうしたもんじゃい?
結論は引き返すことになった。
帰り道の3人の足取りが、心なしかルンルンとしているのがわかる。
情けね〜〜〜!

↑こころなしか表情に安堵の色が見て取れる。(笑)

2 Comments

  1. mai

    安堵というよりかもうクタクタでっせぇ〜という顔に見える。
    時にもりもっちゃん。
    おじさまたち、よくがんばりました!!

    Reply
  2. Joe

    ホント、大変でした。
    でもね、山はやっぱり楽しいよ。
    森もめちゃくちゃきれいだしね〜〜
    でも・・・
    ロス、いいなぁ〜〜〜 (^^;)

    Reply

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>