Yearly Archive: 2008

ProTools が壊れた

ProTools が壊れた。
ProToolsというのは、オーディオ編集&音楽制作用のソフトウェアで、専用の
ハードウェアと一緒に使うことになっている。これは業界標準のシステムで、
仕事で音楽をやっている人は全員といっていいくらい、このシステムを使っている。
もちろん、例外もあるが。
今朝からNSOのミックスの最終手直しをしていて、お昼過ぎくらいに疲れたので、
休憩がてら明治神宮に散歩に行き、帰ってきて、さあ手直しの続きをと思ったら、
ハードウェアの方がうんともすんともいわなくなっていた。
何度電源を入れ直したり、ケーブルを変えたり、しまいにはショック療法と
ばかりに2、3センチ持ち上げて、ドスンと落としたりもしてみたが、
やはりうんともすんともいわない。
これが数日前だったらエライ騒ぎだ。ミックスの途中で起きなかっただけ
まだ良しとしなければ、、、、と思うしかないね。
機材屋さんに電話してきいてみると、そういう症状は経験があるそうで、
この機種には比較的よく起きる現象とのことだった。
それにしても、、、
こいつはライブにも使ってる関係で結構持ち歩いたりもしてるし、かなり
酷使していたから、なんか気に入らないことがあったのかもしれない。
NSOのCDを最後のお勤めと心に決めていたのかも知れない。
ともかくNSOのCDミックスを曲がりなりにも終えてくれたことには
感謝することにしよう。

NSO CDミックス、完成!!

NSOのCDのミックスがようやく完了した。
ゴールデンウィーク前から取りかかっているので、まる1ヶ月以上
費やしたことになる。
まだスタッフや友人など数名にしか聴かせていないが、とても感動して
くれているようで嬉しい。自分でも本当に良いモノが出来たと思い、
自信もあったんだけど、やっぱり人の感想を聞くまでは不安でしかたなかった。
自分なりの世界観の中で作っているので、それを人が理解して
くれるかどうかはあくまで相手次第なので、正直未だ自信と不安が
入り交じっている状態だ。
今までの僕の自然音だけのCDでも同じなのだが、このNSOのCDも
最初から最後まで通して聞いて楽しめるようになっている。
全部で1時間の、自然と音楽が織りなすストーリーを楽しんで
もらえるようにしたつもりだ。
数日後には、メンバー、スタッフを集めての試聴会をやる予定。
みんな、なんて言うだろう、、、、ちょっと不安。でも、楽しみ!

こんな雨の日は

こんな雨の日は仕事にならない。
どういうことかと言うと、今、NSOのCDのミックス作業をやっているのだが、
外の雨の音がうるさくて仕事にならないのだ。こっちも自然の音を扱って
いるので、外の雨の音がどうも気になってしかたがない。これが車の騒音
だったり、人の話し声だったりの方がまだ区別がついて良いのだが、ミックスで
聞いている自然の音に、外の雨の音が妙にマッチしてわけが判らなくなるのだ。
う〜〜ん、、、困った困った。

CD完成間近 !!


毎朝、5時から6時くらいに起きて、コンピュータに向っている。
NSOのCDのミックスをやっている。ゴールデンウィーク前からずっと
このペースでやっている。もちろん、毎日というわけではなく、その間
打ち合わせもあれば、仕事もある。なのでとびとびではあるが、
基本的にはずっとこのペースでやっている。
もちろん、オレにはゴールデンウィークなんぞ無かったに等しい。
煮詰まってきた! なんだか知らないけど、煮詰まってきたぞ!
今朝も同様に6時に起き、作業も順調に進んでいよいよ佳境へ入ろうと
したそのとき、、、、なにかプチッという小さな音が聞こえた。
おかしい。何かがおかしい!
なんでひとりで、しかも誰も見ていないのに、ちまちまと重箱の隅を
顕微鏡で見ながら、手術用の針でツンツンと突っつくような作業を
続けているんだ?
何かが足りない!
判った!お菓子だ。
通常、スタジオにはカゴに入ったお菓子がある。ウチのスタジオにはそれがない。
だから作業が進まないのだ! やっと判った。良かった。
早速、朝も早よから、近所のコンビニにお菓子を買いに行った。
こんがりエビもち、しっとりチョコ、白黒ごまだくさんせんべい、
そして源氏パイ。ウーロン茶も買った。
よっしゃぁ〜〜〜!カゴは家にある。
いそいそと家に戻り、カゴにお菓子を並べ、悦に入る。
あぁ〜〜、ホントのスタジオみたい。
単純と言うかなんと言うか、がぜんやる気が出てきた。
さぁ〜〜、もうひといき頑張るぞ〜〜!!
・・・というわけで・・・・
NSO のCDは、予想以上の出来栄えで、完成へとひた走りに走っております。
ジャケットの方にも隠し球があるのだが、まだナイショにしておこう。
どうか、どうか、お楽しみに!!

女子大生おそるべし!

先日あった白百合でのアトリエ・ワークショップの授業でのこと。
このクラスは「商品」になりうるものを作ることを学ぶクラスで、
その日は、各自それぞれ自分のアイデアを出し合って、ブレーン
ストーミングをやった。
今年のテーマは「愛する人のために」つまり、自分が最も愛する人に
喜んでもらえるようなモノを作ろうということで、各自がそれぞれ
アイデアを発表したのだが、、、、
おそるべし!! まさにおそるべし!!
その発想の柔軟さ、率直さ、そしてそれぞれがすごくユニークなのには
心の底から驚かされた。まさにそのまま商品になりうるものもあったり、
そのままでは商品としては成立しないが、発想そのものがとても素晴らしく、
もう少し練って煮詰めれば素晴らしいものになりうるものばかりだった。
これは一般企業の商品企画会議でも見ることが出来ないほど、面白く、
またクォリティーの高いブレストになった。
ここから本当に世に出る商品が作り出される予感がした。
女子大生、おそるべし!!

続き

さて前回のつづき。
あっ! と思ったメールの内容は、、、
高砂淳二さんとのコラボ作品の制作の件だった!
高砂さんとは今年の7月に新宿コニカミノルタプラザで開かれる
写真展でのトークライブでご一緒し、また会場の音響デザインを
やらせていただくことになっているのだが、それとは別に一緒に
作品を作って発表しよう、という動きになっているようだ。
僕は以前から高砂さんの写真が大好きなで、いつか一緒に仕事が
出来ればと思い続けてきたのだが、今年になってそれが実現し、
また加えて一緒に作品まで作らせてもらえるなんて、まさに、
「Dreams Come True !」なのだ。
そんなわけで、今年はNSOのCDを始め、いくつかの作品が
世の中に出るというとても嬉しい年になりそうだ。

明治神宮

先日、明治神宮で打ち合わせがあった。
その前の週に、別件で広報の方と会っている時に映像制作の相談をされ、
いろいろと話しているうちに、トントント〜ンと話が進んで、
遂には僕が制作を引き受けることになってしまった。
このお話をいただいて以来、毎日ずっとこの作品のことを考えていて、
アイデアを思い巡らすだけで、ワクワク興奮してしまう。
実は今は、NSOのファーストアルバムの編集とミックスの真っ最中で、
僕の気持ちはそちらにドップリなのだが、明治神宮の案件は、方向性が
まったく違うだけに新鮮で、考えているだけで楽しい。
明治神宮とはもうひとつ大きなプロジェクトがあって、これはこれで
途方もなく遠大な計画なのだが、そんなすごいプロジェクトに
関わらせていただけるなんて、本当に身に余る光栄だと思っている。
数年前までは、ただ大好きな場所として通っていただけなのだが、
それがこうして深く関係を持つようになったのが不思議でならない。
人生なにが起こるかわかんないもんだ。
こうなったのも元をたどれば、TINGARAのイシジマヒデオさんに
出会ったところから始まるわけで、彼には本当に感謝している。
そのヒデちゃんが主宰する京橋のボクネンズアートギャラリーが、
この夏明治神宮で、僕が敬愛してやまないアニキ、名嘉睦稔さんの
展覧会を開催する。
題して、『名嘉睦稔木版画展 〜命の森〜』!!
7月12日〜9月28日までという大ロングランの展覧会だ。
今年は明治神宮が熱い!!
打ち合わせの帰りに
『なんだか今年は忙しくなりそうだね〜』
なぁんて言いながら、マネージャーのさくらちゃんと
神宮の杜を歩き、代々木の駅で別れて、家に戻ってみると、
また一通のメールが舞い込んでいた。
わおっ!

フィールドワークショップ


今週月曜日の白百合女子大でのフィールドワークショップの授業は、
素敵なゲストをお招きしてお話をうかがった。
ソニーで商品開発をなさっている今村さん。彼女は、名機PCM-D1をはじめ、
その弟バージョンPCM-D50や各種ICレコーダーの商品企画をなさってる。
またご自身でもフィールドレコーディングをされていて、仕事で世界中を
飛び回りながら、行く先々で街の音や現地の音楽など、耳にとまった音は
なんでも録音されているという面白い女性だ。
僕もいろんな人を見てきたが、女性でこれほど「録音」という分野で
情熱的に仕事をされている人は初めて会った。そんなわけで、きっと
白百合の女学生達は刺激を受けると思い、お忙しいところを無理に
お願いして来ていただいた。
学生達も今村さんの話に興味津々。だって「録音」っていうとどうしても
男性がやるもの、みたいな先入観があると思うんだけど、それを女性が
商品企画をやり、しかも使いこなしているのだから、そういう人の話は
僕が聞いていても本当に興味深いものだった。
世界各地の音をD-50で再生し、同時に録音した場所の写真を見せながらの
見事なプレゼンテーション。さすが!!
録り音も非常にクリアで臨場感にあふれていた。音を聞かせると同時に
たった一枚の写真を見せるだけで、これほど力のあるプレゼンになるとは!
NSOのライブでもいろんな画像を見せながらやっているのだが、改めて
その効果の大きさにびっくりした。
今村さん、本当にありがとうございました!

NSOレコーディング2日目

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*初めて撮ったスタジオ3ショット
fujiwara.jpg
*今回の陰の立て役者。若手新進気鋭のエンジニア藤原君の真剣な様子
市谷、一口坂スタジオは感動のるつぼとなった!
尚之のテナーサックスは凄まじかった!
全さんのピアノは魂をえぐった!
それほどふたりのプレーは圧倒的に素晴らしかった。
なんと幸せな時間だったことだろう。
これほど素晴らしいパートナー達を得られたことの幸せを
心から感謝したひとときだった。
昨日は昨日で本当に素敵なテイクを重ねたのだが、今日は今日で
「あらま!」というほど素晴らしい演奏を録ることができた。
う〜〜ん、、やばい!やばすぎる!
今日は昨日のゆるゆるペースを取り返すべく、ボクネンさんのパワーを
お借りしようと思い、ボクネンシャツを着込んでスタジオに乗り込んだ。
いつも通りゆる〜いペースではじまったのだが、さあ昨日のやり残しから
始めようとしたとたんに、尚ちゃんのテナーがもうたまんないくらいに
心を震わせる。うう、、すごい、すごいぞ!
一息ついて3人でジャムりはじめると、全さんが、魂、全開!
うう、、、高橋全、おそるべし!
さくさくと録音は進み、あっさりと早い時間に完了!!
車で帰るため飲めない全さんに、ごめんね、ごめんね、と言いつつ、
尚ちゃんと軽く飲みに行く。心から幸せなひとときでした。

NSOレコーディング初日

akira_01.jpg
いよいよNSO(The Nature Sound Orchestra)のレコーディングが
始まった。場所は市谷にある一口坂スタジオの1スタ。
ここは一番広い部屋で、ピアノの鳴りも素晴らしいので選ばれた。
僕は朝から白百合で授業があり、終わってすぐにスタジオに入った。
スタート時間を勘違いした(笑)尚ちゃんは、1時間前からスタジオに
入っていたらしい。コントロールルームでシンセサックスをいじって
遊んでいた。そういうしているうちに、全さんもやってきて、しばし
ご歓談。NSOはリハでもレコーディングでもこのご歓談タイムが
やたら長い。まあこれは僕がおしゃべりだからということなのだが、
レコーディングに向う気持ちを高めたり、リラックスムードをつくったり
という意味もあるのだ。(ホントよ!)
おしゃべりの合間をぬって、さあ録ろうか、みたいな感じでスタジオに
入り、さくっと2テイクほど録って、それでオッケーというケースが
ほとんどだ。全さんも尚ちゃんもずっと一緒にライブを重ねてきたので、
お互い何がやりたいかは分かっているし、そのへんはあうんの呼吸で
進めて行けるのが嬉しい。
昨日は僕のスケジュールがタイトだったこともあり、かなり早めに
切り上げた。コントロールルームで荷物をまとめているときに
代々木の僕の行きつけのお店「マイバックページス」の話になり、
「尚ちゃん今度行こうね」と誘ったら、尚ちゃんはすかさず
「今日でもいいっすよ」と返す。
「おっ、じゃあ行こうか?」と言うと、すかさずマネージャーの
ケンちゃんが、「いや、明日もありますので」と制止した。
う〜〜ん、さすが、良く判っている。
僕と尚ちゃんは飲み方がちょっと似ていて、”ほど良く” という
のがないのだ。お互い、飲み始めたらとことん、というタイプなので
一緒に飲み始めたら、誰かが止めない限り朝までコースになる。
さすがに今日はそれやっちゃうとマズイので、大人の判断でもって
ガマンすることにした。
そんなわけで、今日はレコーディング2日目。
さあ、頑張るぞ!
ちなみに、このCDは今年の7月に発売される予定。
みなさん、どうぞお楽しみに!!
* * * * * * *
*ちょっと事情がありまして、しばらくこのブログではコメントを
 受け付けていません。メッセージのある方は、メールでお願いします。m(_ _)m
 info@joeokuda.com