Yearly Archive: 2007

深夜の呼び出し

昨夜10時ごろ携帯が鳴った。もりもっちゃんからだ。珍しい。
彼は僕と同様、ロサンゼルスと東京を行ったり来たりしながら、
頑張っている映像プロダクションの社長だ。20年来の友人である。
「今、加藤ちゃんと六本木で飲んでるんだけど、来ない?」
「えっ! 加藤ちゃん、東京に来てるの?」
加藤ちゃんこと、加藤祐二はアメリカに居を構えて30年近くになる
作家で、もりもっちゃん同様、僕の20年来の友人だ。
最後にこの3人が顔を合わせて飲んだのはいったいいつのことだろう。
「わかった。すぐいくよ!」
あわてて支度をして六本木へ向う。その地下鉄の中でいろんな思い出が蘇る。
ある時期、この3人で本当によく一緒に遊んだ。ロスでも東京でも。
若くて元気で、バリバリ仕事をしてガンガン遊んでいた時代を共に過ごした
仲間だ。
しかし・・・・禁酒中だ。どうしよう・・・
今夜は禁を解くことにした。20年来の友人が、わざわざ東京に出てきて
飲もうと言ってくれているのだ。まさかウーロン茶で乾杯するわけには
いかない。
待ち合わせの場所に、もりもっちゃんが迎えに来て店に案内してくれた。
そこは隠れ家的なオシャレなバーだった。昔一緒に遊んでいた頃を思い出す。
ビールを頼んだ。5日ぶりの酒である。
「乾杯!」
昔話に花が咲く。仕事のこと、家族のこと、他の仲間のこと、話題は
尽きない。時間はゆるやかに、だが確実に過ぎていった。
そろそろ明日のことが気になり始めた頃に、「また飲もうな」と、
握手をして、それぞれの道に分かれた。
心地良い空気をまとったまま、家まで歩いた。
明日からまた禁酒しよう。

禁酒ごっこ

最近、このブログが単なる『お知らせ』ブログになりつつあるのは、うすうす
感じていた。それでは面白くないので、私生活のことも少し書こうと思う。
禁酒した。4日目である。理由は特にない。面白いから。
僕を良く知る人は、僕がどれほど酒を飲むかを知っている。そういう人に
「いやぁ〜、ちょっと酒をやめてるですよね」と言うと、
「えっ? 罰ゲーム?」とか、「うそぉ〜〜!ガンですか?」とか言われた。
まわりに自分がどう思われているのかが良く分かる。
実は数年前、同じように禁酒したことがある。確か6週間ほど続いた
ように記憶している。その時もなんだかとても面白かったのを覚えている。
何が面白いかというと、日々頭がクリアになっていくのが面白い。
薄膜をぺら〜りぺら〜りと剥いでいくような変化が面白い。
食事のパターンが変化するのが面白い。普段、夕食はお酒を飲むことが
前提のため、食事パターンが決まり切ってくる。つまり、『酒のつまみ』
的なものを中心に選んでいるのが良く分かる。酒をやめると、そのパターン
から開放される。
酒の席にいるのが面白い。お酒を飲んでいる友人達と一緒に、酒を飲まなくても
同じテンション、いやヘタするとそれ以上のテンションで盛り上がれるのが
面白い。しかもこちらはシラフだから、言ってることはしっかりしている。
全体の雰囲気の捕らえ方も的確なので、その場に合った話題やネタをほど良い
間合いで投げかけ、受け取ることが出来る。
ただ困るのは、相手が酒を飲んでいないと、嫌がる人がいることだ。
「えぇ〜〜、なんだ飲まないの〜? なんか盛り下がるなぁ〜」
と怒る人までいる。これは困る。自分が飲んでいるからおまえも飲め
的な考えを押し付けられるのはたまらない。根っからお酒を飲まない
人は、きっと何度もこういうことを経験しているだろう、というのが
良く分かる。
こうやって視点を変えてみると、普段見えなかったことが良く見えるように
なってきたりする。きっとその変化が一番面白いのだろう。
まあそんなわけで、面白がっての禁酒なのでいつまで続くかわからないが、
面白いうちは続けようと思っている。
実は一番の楽しみは、禁酒明けの最初の一杯なのだ。

ムービーがアップされました!

aesmovie.jpg
*画像をクリックするとこのページにジャンプします
先日行なわれたAES コンベンションでのトークライブの模様を収めたビデオが
アップされた。
これは録音機器やオーディオの新製品を中心に展示されたイベントで、
僕はフィールドレコーディングの話を中心に、コルグ社のレコーダー、
MR-1 とMR-1000、 そして1ビット・オーディオについて語っている。
会場がオープン仕様のブース内ということもあり、多少聞き取りにくい
ところもあるかもしれないが、フィールドレコーディングに興味のある
人にとっては、なかなか面白い話が出来たように思う。
それにしても・・・
自分が話しているところのビデオを見るというのは、なかなか恥ずかしい
ことである。とは言え、仕事上そういうビデオを沢山見てきたので
多少慣れてはきているとは言え、それでも少々恥ずかしい。
今回のビデオを見てまず思ったことは・・・
「このオッサン、よ〜〜〜しゃべるなぁ〜〜〜!」
ということだった。我ながら驚くほどべらべらとよくしゃべっている。
内容が自分の専門分野ということもあり、話しやすかったのは記憶して
いるのだが、それにしてもよ〜〜〜しゃべってますわぁ〜〜〜!
*そんなおしゃべりジョー奥田をご覧になりたい方は、こちら。

素晴らしいインタビュー記事!

MusicatLife.jpg
『Music@Life』というサイトにインタビュー記事が掲載された。
僕自身の核心を見事にとらえた内容となっているので、ご興味のある方は
是非見てみて欲しい。というのもインタビュアーの黒澤さんは、ご自身が
ミュージシャンであるということもあり、音楽に対する理解が深い。
また奄美大島に住んでいた経験もあり、シマ文化に対する理解も深い。
そんなわけで、非常に深い内容のインタビューになった。
実は黒澤さんとは、今から4年前、僕が奄美大島を訪れたときに、友人の
紹介で会っている。当時黒澤さんは奄美大島の地元新聞社に記者として
働いていた。そして友人を交えて酒を飲んだ。場所は奄美島唄の大御所、
西村かずみさんが経営する『かずみ』。酔いが進むうちに黒澤さんは
店にあった三線を手にとり、奄美島唄を歌い始めた。
「ええ〜〜!!う、う、、、うまいじゃないか!」
黒澤さんは内地の人間だ。しかもシマに住んでまだ数年と聞いている。
その彼が見事に三線を弾きこなし、複雑なメロディーと節回しの
奄美島唄を見事に歌い上げた。それには店の常連さん達もびっくりしていた。
そのことがとても印象深かったので、その時一度しか会っていない彼から
4年ぶりに電話をもらったときもすぐに思い出した。
人の縁とは不思議なものだなと改めて感じさせられた出来事だった。
そうやって出来上がった今回のインタビュー記事、今まで雑誌やネットで
掲載されたインタビュー記事の中でも突出した内容となっている。
ちなみに、このサイトはジャストシステムが運営するもので、新しく
開発された『BeatJam』という音楽ソフトのプロモーションサイトだ。
そちらもなかなか面白そうなので、合わせてチェックしてみて欲しい。
*インタビュー記事はこちらから

NSOライブ第3回目、無事終了!

一昨日、NSO(The Nature Sound Orchestra)のライブが無事終了した。
満月の夜、しかも皆既月食が見れるという特別な夜だったが、あいにくの
嵐で、カミナリの稲光をバックに、というある意味すごいスチュエーションでは
あったが、来て下さった方々には十分楽しんでいただけたと思う。
いつもは大抵黒か白の衣装なのだが、この日は名嘉睦念さんからいただいた
カラフルなシャツで満月ナイトを祝った。このシャツは睦念さんの作品、
『湧卵』をプリントしたもので、胸のところにちょうど月食の月が
描かれている。
そんなわけで、毎回新しいことにトライしながら回を重ねること3回。
次はどんな新しいことをご披露しようか考えを巡らせているところ。
全さん、尚ちゃん、そして映像クリエーターのキミちゃんとの息も
あってきたし、それを支えてくれるスタッフ達とも連帯感が深まって
きたように感じるのが嬉しい。
まだまだスタートしたばかりと言って良いこのNSO、これからもどんどん
進化していくことと思いますので、これからもご支援のほどよろしくお願い
いたします。次回のライブをお楽しみに!
*名嘉睦念さんの作品『湧卵』はこちら

NSO ライブ Vol. 3 !!


NSO(The Nature Sound Orchestra)の第3回目のライブのお知らせです。
今回、8月28日は満月の夜です。しかも皆既月食が見られます。
そんなわけで今回は「Full Moon Night」と題して、満月の夜を皆さんと一緒に
楽しもうという趣向です。
場所は前回と同じ、六本木ヒルズ52階のマドラウンジ。
250メートルの高さから一望する東京の夜景をバックに、満月の夜を
自然音と音楽の作り出す美しいハーモニーでお楽しみ下さい。
【詳細】
出演:高橋全(Piano)藤井尚之(Sax)ジョー奥田(ネイチャーサウンド)
日時:8月28日(火曜日)
   20:00開場 21:30〜22:30開演(1ステージのみ)
会場:六本木ヒルズ森タワー52階 MADO ラウンジ
入場料: ¥3500(ワンドリンク付)
   (展望エレベーターチケット¥1500、ミュージックチャージ¥2000)
*会場内でのビデオ、写真撮影(カメラ付携帯も含む)及び録音はご遠慮ください。
  *  *  *  *  *
  
*NSO のオフィシャルサイトはこちら
*MADO ラウンジのサイトはこちら  

怒濤の日々

怒濤の2週間が終わった。トークライブ4本、NSOライブ1本、原稿6本、
その間に打ち合わせ、インタビュー、撮影、レコーディング、、、、
死ぬかと思った。(なわけないか)(^^;)
そんな嵐が過ぎたとたん、スケジュールはがらぁ〜〜んとからっぽ。
まあフリーの仕事ってこんなもんだね。
そんなわけで昨日、一昨日とゆ〜〜っくりぼ〜〜っとして過ごした。
こういう時間は大好きだ。忙しさにかまけて散らかり放題にしていた部屋を
掃除して、たまった洗濯ものをやっつけて、掃除機をかけて、トイレの
掃除をして、気になっていた冷蔵庫の霜とりをして、、、、まるで主婦ですな。(笑)
そしてそろそろ次のNSO(The Nature Sound Orchestra)のライブの
アイデアを練り始めよう。今回は第3回目。こうやって回を重ねながら
徐々に形を創っていくのは本当に楽しい。1回目は、ともかくやってみよう
って感じでスタートし、2回目はそこに映像が加わった。さてさて3回目は
何をトライしようかな、、、、
8月28日(火)の「Full Moon Night Party」、どうぞお楽しみに!

トークライブ無事終了!


大好きな名嘉睦稔さんとのトークライブが無事終了した。この日は朝から
超リラックスモード。必要な機材を用意してゆるゆると会場へ出かけた。
楽屋でも終始リラックスモードで、バカ話に花が咲く。打ち合わせは無し。(^^;)
だって睦稔さんとは何を話しようと面白いトークになるというのが判って
いるから、行き当たりばったり、出たとこ勝負の方が面白いに違いない。
会場にはずらりと睦稔さんの作品。そして富士通テンのスピーカー
『エクリプス』から流れる僕の自然音とTINGARA のパワーミックス!
これがも〜たまんないくらい気持ちいい!
そしていよいよ本番。会場はびっしり満員だ。気合いが入る。
呼び込みと同時にステージへ。あとは野となれ山となれ。
いつもの僕と睦稔さんの個人的な会話を皆さんにお聞かせしよう。
自分が睦稔さんに聞きたいことを聞こう。そんな感じでトークは
ゆったりと進行し、あっという間に終わりの時間となった。
睦稔さんと話をするのは大好きなので、いつまででも話ていたいくらい
だったし、お客さんから伝わってくる熱意や「気」も最高に良かった。
そこに「AMAMI」の自然音が流れ、自然の話をし、それを受け止めて
くれる多くの人に支えられ、、、本当に幸せな時間を過ごした。
すべてが終わり、祭りの後のような淋しさがいりまじった気持ちの
なかで、沖繩に帰る睦稔さんと分かれの挨拶をした。大好きなアニキと
しばし分かれなければいけないかと思う胸がきゅんとなった。

名嘉睦稔トークライブ


僕の尊敬して止まない版画家、名嘉睦稔さんとトークライブをすることになった。
睦稔さんは沖繩に住むアーティストで、何度かお会いしたことがあるのだが、
本当に素晴らしい作品を次々と生み出す本物中の本物のアーティストだ。
睦稔さんと飲むといつも心がとろとろに溶けてしまうような、素敵な時間を
過ごしてしまう。それも睦稔さんが持っているバイブというか、オーラ
なのかもしれない。
なんとなんと来月初め、そんな睦稔さんとトークライブをやらせていただく
ことになった。しかも他の日の共演者の方がすごくて、映画、地球交響曲の
監督、龍村仁さん、キャスターの末吉里花さん、というそうそうたる顔ぶれ。
そんな中に呼んでいただいて、本当に光栄なことだと思う。
皆さん、是非、ご参加ください。
詳細は以下のとおり。
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名嘉睦稔版画展&トークライブ
2007年 8月2日(木)、3日、(金)4日(土)
開催場所 毎日ホール(定員一般150名)
     営団地下鉄東西線竹橋駅
▼展覧会
 8月2日(木)/ 3日(金) 開場11:30 閉場17:00
 8月4日(土)      開場11:00 閉場14:00
▼トークライブ
 8月2日 17:30−19:00 / 龍村仁(映画監督)
 8月3日 17:30−19:00 / 末吉里花(キャスター)
 8月4日 14:30−16:00 / ジョー奥田(ネイチャーサウンドアーティスト)
主  催 毎日新聞社広告局
協  力 富士通テン
【応募方法】
 応募時期 7月17日〜20日
 ハガキに 以下を明記のうえ、下記までお送りください。
 1.希望する日
 2.氏名
 3.郵便番号
 4.住所
 5.電話番号
 6.年齢
 7.参加希望人数
【宛先】
 100-8051 (住所不要)毎日新聞内 毎日企画サービス
 「名嘉睦稔トークライブ」係
 ※定員に達し次第締め切り。参加者には招待状をお送りします。
 ※お寄せいただいた個人情報は招待状の発送のみ使用いたします。
【お問合せ】
 毎日企画サービス「名嘉睦稔トークライブ」事務局
 TEL 03-3212-2274(土・日・祝日をのぞく午前10時〜午後5時)
==================================
*睦稔さんのオフィシャルサイトはこちら

AES 東京コンベンション2007

AES_logo.jpg
AES コンベンションというのをご存知だろうか。
AES とは「Audio Engineering Society(オーディオ・エンジニアリング・
ソサエティー)」の略で、米国ニューヨークに本部を置き、日本をはじめ
世界各地に 支部を有するオーディオ技術者、研究者など専門家の団体で、
オーディオに関する唯一の国際組織とのことだ。
と言うわけで、お知らせしたかったのは、今週末に東京科学技術館で
開かれる「AES 東京コンベンション2007」でトークライブを行ないます。
場所はKORG のブース内。専門的なコンベンションということで、
一般の方の入場料はちょっと高めですが、国内外の各メーカーの最新機器が
展示されるので、オーディオに興味のある方は面白いかもしれません。
【トークライブに関する詳細】
日時: 7月19日(木)、7月20日(金)
    1回目 / 13:00〜13:30
    2回目 / 15:00〜15:30
場所: 『科学技術館』AES コンベンション、コルグブース
   東京都千代田区北の丸公園2-1    
    
内容
 1回目:1bitとは何か?そしてMRシリーズとは何か?
 2回目:フィールドレコーディング、スタジオにおける
     MRシリーズの使用状況
*AES 東京コンベンション2007 の詳細はこちら
*科学技術館のアクセス情報はこちら