昨夜10時ごろ携帯が鳴った。もりもっちゃんからだ。珍しい。
彼は僕と同様、ロサンゼルスと東京を行ったり来たりしながら、
頑張っている映像プロダクションの社長だ。20年来の友人である。
「今、加藤ちゃんと六本木で飲んでるんだけど、来ない?」
「えっ! 加藤ちゃん、東京に来てるの?」
加藤ちゃんこと、加藤祐二はアメリカに居を構えて30年近くになる
作家で、もりもっちゃん同様、僕の20年来の友人だ。
最後にこの3人が顔を合わせて飲んだのはいったいいつのことだろう。
「わかった。すぐいくよ!」
あわてて支度をして六本木へ向う。その地下鉄の中でいろんな思い出が蘇る。
ある時期、この3人で本当によく一緒に遊んだ。ロスでも東京でも。
若くて元気で、バリバリ仕事をしてガンガン遊んでいた時代を共に過ごした
仲間だ。
しかし・・・・禁酒中だ。どうしよう・・・
今夜は禁を解くことにした。20年来の友人が、わざわざ東京に出てきて
飲もうと言ってくれているのだ。まさかウーロン茶で乾杯するわけには
いかない。
待ち合わせの場所に、もりもっちゃんが迎えに来て店に案内してくれた。
そこは隠れ家的なオシャレなバーだった。昔一緒に遊んでいた頃を思い出す。
ビールを頼んだ。5日ぶりの酒である。
「乾杯!」
昔話に花が咲く。仕事のこと、家族のこと、他の仲間のこと、話題は
尽きない。時間はゆるやかに、だが確実に過ぎていった。
そろそろ明日のことが気になり始めた頃に、「また飲もうな」と、
握手をして、それぞれの道に分かれた。
心地良い空気をまとったまま、家まで歩いた。
明日からまた禁酒しよう。
乾杯~!
ビール美味かったよね・・・
最良の友が最高の肴・・・
禁酒なんて何時でもできるさぁ・・・ネ
57年も禁酒してるオイラだって呑むよ『友』と一緒ならね?(笑)
マンボウさん
ホントそうですね。友人は大切な宝物ですね。
時には助けられ、時には裏切られ、、、
それでも友は友。
それが自分の財産だと思っています。
琥珀色の時間ですね。
旧友との再会、思い出の話、渋い大人の時間。
そんなイメージを抱きました。
ウィスキーのロックが似合いそうな時間ですね。
ざぶんさん
そういう時間を共有できる友人がいることって
ホント嬉しいことですね。
自分にとってそういう友人は財産です。