Yearly Archive: 2006

『Yakushima』CD


僕の『美しき地球の記憶』というシリーズの第4作目、『Yakushima』のジャケットが
出来た。今回も前回3作同様、デザインは新進気鋭のアーティスト、益田宏樹さんが
担当してくれた。彼とは4年ほど前に僕の友人であるベーシストの清水興が率いる
「NANIWA EXXPRESS」というバンドのジャケットを見たことがきっかけで知りあった。
益田さんデザインのNANIWA EXXPRESSの「Life of Music」というアルバムのジャケット
はもうぶっ飛ぶくらいカッコ良くって、すぐに益田さんが当時住んでいた小田原まで会いに
行ったくらいだ。その益田さんが今回も頑張ってくれて、素晴らしいジャケットに仕上がった。
写真は屋久島に移り住んで、長年屋久島の自然を撮り続けている写真家の山下大明さん。
彼は一年のうち200日は山に行くというくらい屋久島の自然と共に生きている
人で、山下さんの写真は美しいだけではなく、自然の尊さ、奥深さ、そこに関わる
山下さん自身の生き方が、ふつふつとにじみ出ているように思う。
山下さんが僕に言った『自然をじっと見つめていると、そこに自分自身を発見すること
があるんです』という言葉が、今でも心に残っている。
山下さんはご自分の写真集はもとより、田口ランディさんとのコラボレーションでも
本を出されている。そんな山下さんの写真をカバーに使わせていただけるなんて、
本当に光栄なことだと思っている。
そして題字は以前僕のブログでも紹介した、若き天才書家『紫舟』さん。
彼女のインスピレーションの鋭さは強烈で、文字のなかに僕の作品のイメージが
力いっぱい込められているように感じる。最初に彼女に出会ったときから、
次の作品の題字は彼女にお願いしたい、と思っていて今回その願いがかなった。
そんな素晴らしい人達の手によって作り上げられたジャケットをまとうことが出来る
僕の作品は本当に幸せだと思う。皆さん、本当にありがとうございました。
さあ、音の最後の仕上げだ!といやでも気合いが入る。
今回のこの『Yakushima』は今まで以上に作品色の強いものになると思うので、
どうか楽しみにしていてください。
発売は4月5日です!

仕事場 @ 東京


ようやく新しい仕事場もなんとか仕事場らしくなってきて、早速、4月5日発売予定の
シリーズ第4作目の『Yakushima』の最後と仕上げにとりかかっている。
『Yakushima』は録り音が素晴らしく、素敵なシーンがたくさんありすぎて、
選ぶのに苦労する。今回は作品色がさらに強まったものになりそうなので、
どうか期待していてください。
さて、はじめてこの新しい場所で仕事をするわけだが、都会のマンションというのは
いろいろと制約があって大変だ。
ロスの自宅スタジオは、周囲に建物がないということもあり、かなりの爆音で音を
鳴らしても問題ないのだが、東京ではそういうわけにはいかない。
もちろん、自然音の編集とミックスをする限りは、そんな爆音で聞いたりすることは
まずないのだが、それでもときどき気分転換に音楽を大音量で聞きたくなったり
するので、それが出来ないというのは辛い。
なんでもそうだが、『これをしちゃあいけません』と言われると、さらにやりたくなって
しまう方なので、『大きい音を出してはいけません』と言われると、ことさら爆音で
音楽を鳴らしてやろうと思ったりするのだが、そこは大人、それをやることによって
どういう結果がやって来るかも容易に想像出来るので、あえてそんなことはしない。
だけど、ストレスだけが残る。
やりたい! 爆音! スピーカーが飛ぶくらいデカイ音で音楽が聞きたい!
心の中にそういう思いがうっ積していく。あぁ〜〜辛い!
よ〜し、次の目標は、爆音で音を鳴らしてもだ〜れも文句を言わない仕事場を
東京に持とう! そう決意した今日この頃である。

雪の夜の宴


一昨日、赤坂のライブハウス『OTONAMI』にてトークライブをやった。
当日は夜明け前から降り続いていた雪のため、あたり一面真っ白の雪景色。
こんな東京は珍しいなあ、、、なんてはしゃぎながら、今晩お客さん来るんだろうか?
と心配していたのだが、なんとなんとぎっちりの満員!
スライド写真の準備不足などもあったが、楽しくトークをさせてもらった。
ステージが終わった直後、朝崎さんのスタッフの方が来て、朝崎さんがジョーさんに
お話があるので楽屋に来て欲しいとのこと。なんと朝崎さんが自分のステージの時に
僕の自然音を流して欲しい、と頼まれた! わぁお〜〜〜!!
こんな光栄なことはない! もう喜び勇んでかたずけた機材をセットして、朝崎さん用に
プログラムを組みなおして準備完了! 夢にまで見た共演がかなった。

今日のライブの前に増渕英紀さんと話をしているときに、増渕さんが
『この雪は祝福の雪だよ。お清めみたいなもんだね。』と言って下さったのが印象的だった。
本当にこの夜は特別な時間が流れていたように思う。この夜に集った人達はきっと
何かの縁があるのだろう。国吉亜耶子さんの歌も素晴らしかったし、シーサーさんの
MCも楽しかった。僕の30年来の友人も大阪から来てくれた。奄美応援団の大村さんも
来てくれた。今日は結ママの仕切りで多くの仲間達が集まった。
朝崎さんの最後のステージの『六調』で会場はもうお祭り騒ぎだった。
宴の後店を出ると外はまだ雪がしんしんと降っていた。
増渕さんが言った。『さあ、飲みに行くぞ!』

東京の雪


東京に雪が降った。朝起きてみると一面真っ白だ。久しく雪を見ていないので
うれしくて、部屋の窓から写真を撮った。カラーで撮っているのに完全に
モノクロの世界だ。なんてきれいなんだろう。雪の降らないロサンゼルスに
長年住んでいる僕にとって、いったい何年ぶりに見る雪だろう。
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うれしくて顔も洗わず表に出た。降り続く雪の中を歩いて表参道まででた。
道路は車に踏まれてすっかり無くなってしまっているが、街路樹はきれいに雪化粧だ。
自分の頭にもコートにも白いものが積もり始めている。風に吹かれて雪が顔をなでる。
こうやって雪の中を歩いていると、子供の頃に父に連れられてスキーに行った時の
ことを思い出す。当時はダウンジャケットやフリースなど無く、今から考えると
貧相な防寒だったように思う。本当に凍えるように寒かったのを覚えている。
一番寒かった記憶はボストンだな。あんなに痛い寒さを経験したのは後にも先にも
あの時だけだ。その直後に行ったニューヨークが暖かく感じたくらいだった。
冬の札幌でもあれほどではなかった。もっとも札幌の人に言わせると、札幌は暖かい方で
だからあんなに大きな街が出来たそうだ。旭川あたりに行くととんでもないくらい
寒いらしい。
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おっと!今日は赤坂でライブがある日だ。お客さん、来てくれるのかな?
大阪から見に来てくれるという友人は大丈夫かな?
そんなことはおかまいなしに、外は雪が降り続けている。
ジッと眺めていると別世界に引き込まれそうな、そんな気がする。

新春トークライブ第2弾!

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来る1月25日(水曜日)に、有楽町の『ケンウッドスクエア丸の内』で
トークライブを開催します。
題して『音が伝える美しい地球。ネイチャ−・サウンドの夕べ』
老舗の音響メーカーであるケンウッドの最高位のオーディオ機器で聴く
自然音と、自然音録音に関するトークをお楽しみいただく予定です。
当日は僕の新譜CD3作を5+1サラウンドでお聴かせすします。
バイノーラル録音された自然音を5+1サラウンドで聞くと本当に驚異的な
臨場感を再現出来るので、僕自身ものすごく楽しみなんです。
21日『OTONAMI』での「奄美トークライブ」にお越しになれない方も
お越しの予定の方もふるってご参加ください。
入場は無料ですが、要予約です。
予約は電話で『ケンウッドスクエア丸の内』tel:03-3213-8775まで
お願いします。1月10日(火)10:00より受け付け開始とのことです。
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[場所] 〒100-0005東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1階
[電話] 03-3213-8775 FAX:03-3213-7400
[交通] JR「有楽町」駅、有楽町線「有楽町」駅、都営三田線「日比谷」駅、
千代田線「二重橋前」駅、下車徒歩3分。日比谷線「日比谷」駅下車徒歩5分。
●詳しい内容に関してはこちら

「新年 唄遊び 奄美の世界へ」


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今月21日(土曜日)に赤坂のライブハウス『OTONAMI』で
朝崎郁恵さんとのジョイントライブがある。
題して「新年 唄遊び 奄美の世界へ」
あこがれの朝崎郁恵さんと初の共演ということで、新年から嬉しいやら緊張するやらで
ドキドキである。昨年末に朝崎さんにお会いした時に、来年は是非ご一緒に何か
やりましょうね、と話していたところだったので、早速の実現に心ウキウキ、
こいつは春から縁起がいいわい! 状態だ。
『OTONAMI』は5.1 サラウンドで音を再生出来るので、僕の自然音を相当リアルな
臨場感で楽しんでいただけるはず、と楽しみにしている。
今回はプロジェクターも使って、奄美の写真も見ていただきながらのトークライブを
やる予定ですので、どうかお楽しみに!
ただ、キャパが80名限定とのことなので、会場に来て入れない、
なんてことの無いように、あらかじめ予約された方が確実かも知れない。
このイベントは僕等もいつもお世話になっている、五反田にある沖縄料理店「結ま〜る」
との提携ライブなので、当日は「結ま〜る」の美味し〜い沖縄料理と泡盛(危険だ!)
そしてと〜〜ぜん奄美ファンの必需品、黒糖焼酎も用意してあるそうだ。よだれジュルリ。
というわけで、21日は東京在住の奄美ラバーズ大集合の濃い〜〜〜宴会になりそうだ。
(泥酔に注意しないと・・・・あ、僕のことね。)
===========【ご案内】============
『新年 唄遊び 奄美の世界へ』
【場所】
alive BAR OTONAMI
http://otonami.in/main.html
東京都港区赤坂2-17-55 サイバーフォースビル4F
03-3589-5725
【日時】
1/21(土)Open 17:30 Start 18:30
前売:¥4,000 当日:¥4,500 (1DRINK付)
【出演】
島唄ライブ:朝崎郁恵/タナカアツシ/奈良大介
トークライブ:ジョー奥田
五反田「結ま〜る」との提携イベント。
結ま〜る御自慢の沖縄料理は元より、泡盛・黒糖焼酎も多種多数御用意して
お待ち致しております。

元旦

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皆さん、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
2005年は自分にとってもとても大きな意味のある年だった。
4つの作品を発表し、雑誌の連載も始まり、多くの方々に存在と活動を知っていただける
機会を得れた。そういう意味では本当に素晴らしい1年だったと思う。
今年は去年積み重ねたものを大切にしつつ、そこを出発点としてさらなる飛躍の年に
したいな、、、なんて思っております。これからもご支援のほど宜しくお願いいたします。

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というわけで、新年早々おめでたいことなのですが、エコロジーオンラインという
ネットマガジンに僕の記事が新年巻頭インタビューとして掲載されました。
記事の内容も秀逸で、中島さんという素晴らしいライターの方がとても素敵な記事を
書いて下さっています。あの短い取材の時間の中で僕という人間、また僕の活動等を
的確にとらえ、素晴らしい文章で表現してくださいました。
また、『お年玉プレゼント』も用意してありますので、是非ご覧になってみてください。
*エコロジーオンラインのサイトへはこちらから